そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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韓国映画にはまるきっかけになったひとつが、ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』でした。そのポン・ジュノ監督が製作で、脚本を書いていたシム・ソンボが監督した『海にかかる霧』は、ずいぶん前から楽しみにしていました。
前も他の作品でちょっと書いたのですが、韓国映画のいくつかの作品には、いい意味で、黒澤明監督の映画の遺伝子が存在していて、『海にかかる霧』でも、その人がどんな経歴、感情の持ち主であるかを瞬時にして描いていくうまさ、それが、映画の重要な要素となっていくあたりは、黒澤さんの映画をみてわくわくしていた時を感じさせてくれます。 出てくる人達が俳優であること、芸能界にいる事を忘れてしまうくらい、役のために汚れていて、本当、その辺にいる普通のおっちゃんみたい。←よくみると、お馴染みの俳優さんを発見できて楽しい。汚なすぎてわかりにくいけど笑。 そう、『海にかかる霧』の最大の仕掛けは、「普通に生活している人達が、あることをきっかけに、どう変貌していくか?」にあります。 世間で好奇の目で伝えられる事件の根本にあるのは、本人的には冷静な思考。人間の本質なのかもしれません。 韓国映画のサービス精神全開!のえげつなさが大好きなので、この「お客さん、もっとやりますよーッ!」的な展開に、嬉しさのあまり「おにいちゃん(←映画館で働いている人)マッコリ持ってきてッ!!」と心の中で叫んでいました。 キムチのせご飯をムシャムシャ食べたくなってきたぞ!。
前作『バベル』の壮大な仕掛けにはまった(そいつは地球規模でやってくる)。イニャリトゥ監督『バードマン』をやっとみることができました。
なんか書きたいことがたくさんありすぎて、まとまらない。 撮影も凄いのですが、どこで繋いでいるのか、わからないようにした編集に感動。 ここまでやられると、なんか謎解きの招待状を叩きつけられたようで、どこでカット割りしているのか、想像しながら銀幕をみつめていたら、目がショボショボしてきた笑。 1回しかみてないから、確信持てないけど、気づいた以上に繋いでいるような気がする。 ソクーロフ監督『エルミタージュ幻想』という、映画1本ワンカットという恐ろしい作品があって、それを思い出して、実際の長廻しとの光の粒子の違いを比較してみたりすると楽しい。 『バードマン』の革新的な映像表現も好きだけど、いちばん好きなのは、芸術に対する誠実さ。 芸術に対して誠実な人には、映画という表現に限らず、ひきつけられるものを感じます。 僕は俳優さんの私生活とか、噂話とか全然興味がなくて、銀幕、舞台で輝いていれば、それでいいじゃんと思っているので、映画の中で展開される話には共感できて、すっきりしました。 ハリウッド映画に対する肯定、否定、すべてが愛情ぎっしりつまっていて、いい映画だったなぁ…。 こんなに誇大妄想大爆発な映画に出会うと「あの人に比べたら、自分はまだ大丈夫」「よその家もおなじようなもんだあー」という安心感に包まれるから、映画って、素敵!。 映画の本編とは直接関係ないけど、マーラーが音響を計算して、舞台ではなくて、トイレに楽員を置こうとしたのは、正しかったとある場面で確信しました笑。
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