そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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本題の前に。
「人生は祭だ」と言っていた、フェデリコ・フェリーニ監督は人妻が旦那が浮気してるんじゃないかって、疑いだす『魂のジュリエッタ』監督が自分の才能が枯渇していく事への不安を描いた『82/1』。 人生の危機的状況を、『想像力』と『知恵』を駆使して、『祝祭』にまで昇華させて、得体の知れないサーカス団が突然いなくなった気持ちにさせてくれて、とーっても大好きで、今は今で、いい映画はたくさんあるけど、どうしても思い出してしまいます。あんな、映画がまた出ないかなーとか。 今日フォーラム山形で観てきたアン・リー監督『ライフ・オブ・パイ』はそんな、得体の知れないサーカス団が突然やってきて、突然いなくなるような世界だった!。 びっくりするくらい、大仕掛けで、あの、胡散臭ーい!いい意味でのペテン師的展開!!。 どう考えても、ありえないんだけど、フェリーニ監督やクストリッア監督の映画観てると「あらー、今でもこんな、映画作る人がいるんだねー♪」とウキウキ。祝祭のような映像の連続に見とれていたら、あっという間に終わっていました。 このありえなさが最大のお楽しみ。 3Dで観てよかった〜。 監督が仕掛けた罠に、はまる楽しさ。 そこには、どんな困難も『想像力』と『知恵』があれば乗り越えられる。 そんな素敵なプレゼントが待っていた。 人によって違うかも、なんですが、エンドロールが一時期の工作舎のデザインみたいで素敵。 「バナナは水に浮かない」の台詞にバナナ大好き人間の僕は、ショボーンとしてしまったのですが、家に帰ってから試してみたら、バナナは水に浮いたのだった(笑)どこまでが、嘘でどこまでが本当なのか?。いろんな国に対する批評もありそー。「バナナは水に浮かない」って、嘘ついたの、どこの国の人よッ!?(笑)
数年前に山本貴志さんというピアニストを知って、浜離宮朝日ホールに聴きに行って以来。あの時サインしていただいたCDは、わが家の宝物のひとつです。
どこまでもミーハー(笑)。 1/26(土)に山形テルサという施設で山本貴志さんのピアノリサイタルがありました。 子供の頃に遊んでた場所の近所で、好きなピアニストさんが演奏したり、録音されたりしてるって、不思議な状況だなぁ…。 音楽の事はさっぱりわからないんですが、ふだん、CDで聴いていて、この曲を弾いてる時って、どんな仕草をしてるんだろうー?と想像してたりします。山本さんのピアノを弾かれている仕草、顔つきは身体で記憶、感情を表現している『舞踏』に通じるものがあって(と、勝手に思っている)、ピアノから音が溢れてくる瞬間の身体の動きに「あ、そういう事だったんだー!」と曲に秘められた「想い」について想像したり、遠い遠い時代の音楽家達がすごく身近に思えてきました。 また行こうっと。
高校生の頃から、映画館に行くようになって、大抵はハリウッドとか、そっちのほうに行きそうなもんなのに、何故かミニシアター系の作品にひかれました。
当時の自分の頭で、どこまで内容を理解してたのか、謎ですが(苦笑)。 そんな、あの頃はどこまで理解してたのかしらー?とふりかえってしまう監督の一人がジェームズ・アイヴォリー監督。 まさか、新作が出るとは思わなかった。 『最終目的地』はアンソニー・ホプキンス、ローラー・リニー、シャルロット・ゲンズブールといった強烈な俳優さんの中でも、日本人の真田広之氏が入って、独特の魅力を放ってる事。 これだけでも観る価値があるんですが、映画の最大の魅力は、『人とのめぐりあいの不思議さ』で人と会う事により、その人の顔つき、人生が変わっていく過程。 最後までしっかり観ると、例えば、雨がやんで、光りが射した瞬間に出会った時の、あの「あ…!」と声が出るような感動が待ってます。 ふだん観てる映画と全然違う〜。アイヴォリー監督すげー!。
歳を重ねた監督が人生の重みを伝える映画もいいけど、「人生なんて、こんなもんさ〜♪」と洒落た雰囲気と鼻歌が流れてきそうな映画も、いいんだよね。
お金があるのは、正直うらやましいし、お金持ちの中にはちゃんとした人もいるけど、中にはこんな人もいるよ〜、と豪華に見える世界の内幕を、恋にトチ狂う人間をまじえて、と飄々と描くウディ・アレン、素敵。 しかも、出てくる役者さんも豪華で、いままで出た映画とのギャップを楽しめます。 『最終目的地』の前に、タイミングよすぎアンソニー・ホプキンス(笑)
一年中、映画、映画言ってると、ネタが身近過ぎて「人のふりみて我がふりなおせ」と語りかけてきそうな『テッド』。
「国境なきオタク」とでも言うんでしょうか(笑)?。いろんな映画ネタ満載で、うーん、自分がいかに映画を観てないか反省。 たまたま、子供の頃TVでやってた『フラッシュゴードン』が、すげー重要(大笑い!)なネタででてきます。子供の頃はそれなりにかっこよく見えたもんですが、初恋は初恋のままがいいように、子供の頃にかっこよく見えても、大人になって見直したらダサかった(失礼!)。 そんな、ダサかっこよさ全開の『テッド』。 ハラハラドキドキの場面もさすが、こんだけ映画をネタにするだけあるわーな演出。下ネタで大笑いさせてといて、ホロリと泣かせてくれる。 お得感あふれる映画です。 字幕のセンス最高!。字幕読んでて楽しかった〜☆。 映画観た後、「青エクの燐のフィギュアが『オムライス作ってやるから』なんて喋って動いてくれるんなら、買ってもいいかも…」などと妄想大爆発してたら、エスカレーターに激突。 大丈夫かいな、この人生…。
ずうっと前から 包み込む空の下で
流れてくるのは 僕の知らない歌ばかりで 懐かしくも何ともなかった それより 僕は 誰も彼の抱えている 痛みを知ろうとしないことに いらだっていたんだ
森の神様に出会うことなく
夜明けがきたから 月に何度かの 図書室にむかうよ 宛のない手紙は 郵便屋さんが届けにくるから 心配しなくて大丈夫 彼は かつて この世界を救う 術を教えてくれた ゴットランドという島に住む 郵便屋さんに似ている 彼は 救いにも似た 宛のない手紙を届けに 雪に閉ざされた 神の森を越えられるんだ 身に覚えのない話は 覚えられない話 実際 生きているあいだの事で 覚えられる話は ほんの一握り 宛のない手紙に書いてあるのは 忘れらそうにもない 大切なことばかり
東京にいた頃、僕の部屋のまわりは、野良猫のたまり場だったみたいで、屋根の上、塀の上に野良猫がいて、ベッド下から出てきた時もあったのに、雪国だと野良猫の姿を滅多にみかけない。
窓の外。 野良猫がゆうゆうと散歩していた、屋根や塀は雪が積もって通行止め。 こんな時は、野良猫はどうしてるんだろう。 どこかの家のこたつで冬眠でもしてるんだろうか?。 はやく、春がこないかな…。
いぜん紹介した『トガニ幼き瞳の告発』(ファン・ドンヒョク監督)がフォーラム東根で1/26(土)から上映されます。
見終わってから、すっきりする映画ではありませんが、すっきりするどころか、映画に出てくる加害者の姿に、ぶちギレそうになる映画です。 子役の演技の物凄さに、クラクラしてきます。 ここまで、感情を揺さぶる映画。現実に起きていて、現在進行中の事件を告発して、国を動かすなんて、滅多にないと思います。 韓国映画人達の正義感溢れる力作です。 よかったら、ご覧ください。
2001年山形国際ドキュメンタリー映画祭審査員として、山形にこられたアン・ホイ監督の新作です。
『ファウスト』のソクーロフ監督『無言歌』王兵監督…山形にこられた監督さんの作品を、映画館で観れるのは嬉しいです。 ありゃ、前にも同じような事を書いたかも(^^; 「桃さんのしあわせ」を観てると、やたらと腹が減ります。桃さんの作る料理は、お手伝いさんを雇える家庭、お金持ちの家庭の料理なんで、自分には縁のない料理もでるんですが(苦笑)。お金持ちとはいっても、贅沢な材料ばかりではなくて、桃さんが時間をかけて、普通の市場で選んだ(お店の人が嫌がるくらい)材料ばかり。この描写や洗濯物を取り込む一瞬の仕草で、桃さんがどんな仕事をしてきたかとか、家族との関わり方を想像してしまいます。 僕はここ数年、土鍋でご飯炊いているので、桃さんの「土鍋でご飯を炊くと、お米の香りがいいの」発言に、うなずいてしまいます。 桃さんの食べる人、相手への気持ちを観ていると、自分の人生の中で、気持ちをこめて作ってもらった料理(別に高価なもので無くてもいいんです)を思いだしてしまい、やたらと腹が減ります。 匂いも味もない映画で、こんなに伝えるなんてすごい。 映画の中に老人ホームが出てくるんですが、俳優さん同士のやりとりや撮影を観ているうちに、劇映画という事を忘れてドキュメンタリーなんじゃない?劇映画と記録映画の境界線って何だろう?と考えてしまいました。 桃さんをはじめとする、人の気持ちの優しさがじんわり伝わってきます。 優しさを伝えるだけではなくて、中国の介護施設の問題点をズバズバ指摘するのでした。このあたりが、かっこいいなー。 ところで、アンディ・ラウ氏演じる息子が、仕事はできるけど、どうにもこうにも世話が焼ける人で、あんなに注文されたら、張り倒したくなるかもー。甘やかしたのは桃さんなんですが(笑)。 でも、これって、桃さんが老後に備えて計画してたんじゃないかって、気もします(笑)。優しさだけじゃなくて、人間の計算高さもしっかりあるのでした。
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