そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
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枯れ葉のきしむ音に
ふりむく間もなく 降りだした雪は 図書室に隠れるようにしていた 彼と彼の家の 香り それは ジャスミン 降りだした雪は 連れてきてくれた うなじにあてた鼻先の 湿り気の記憶とともに 図書室から 見える風景はかわりばえの しない風景 残っているのは あの時の きしむ音だけなんだ
しばらくぶりに出会った兄さんは
本当の兄さんなのか 吹雪の中に顔がかくれているから わからないけど ぼくは 夏の日 プールのにおいがしたから 吹雪は 兄さんだと思ったんだ ぼくたち だけの国を作ろうとした時に 布切れを ぼくたちにくれた 鉄格子のむこうの 旅人と話をしていた 兄さんは 背中 ぼくは 泣いていた 何で泣いたのか よくわからないまま 兄さんの背中に小石をぶつける つもりが うなじにあててしまった ぼくは 赤 怖くなって 旗をたてる約束をやぶったんだ あの日いらい 吹雪の中でしか 兄さんに出会えない
大きな罪に対して
口をつぐんでいた冬に 届けられた手紙は そこから 逃げのびた様子が 記されていたけれど 文字の使い方を間違えたから 大きな罪に口をつぐんでいた冬 冬のなかで 凍りつきました 書いても書いても 手紙は凍りつきました
映画が終わった瞬間、「ハラショーッ!\(^o^)/」と叫びたくなりました。三池監督だから、恐ろしい事になるんだろうな〜と覚悟(期待)してみたら、すごかった〜。映画館の最前列で観て正解だった。
やっぱり、映画には暗闇が必要で暗闇にはエロスが潜んでいる。 そんな『暗闇』と『エロス』の映像と音楽が積み重ねられて、恐怖が倍になっていく過程。 三池崇史監督(スタッフさん達)職人芸の見事さと、ちょっと、どうしちゃったの?な勢いの伊藤英明様の演技、生徒達のぶつかりあいを含めた役者さんのうまさを、思う存分楽しめる映画です。 役者さんといえば園子温監督『冷たい熱帯魚』のお父さん、吹越満様が出演されています。 吹越様効果でしょうか?。 映画の途中で、お醤油が欲しくなりました(笑)あれは、意識してやってると思うな〜。 サイコスリラーのぞくぞく感が一杯であるとともに、やたらと正義面して、節操なく人殺ししてる国って、どうよ?と暗示してたりするから、裏読みのしがいもあったりします☆。
浄められた夜が
ぼくらにとって あわせ鏡 それは 祝福されているようなものだから ぼくらが造りだすことに成功した はじまりの生物は 彼が吹いた笛と絡みあいながら 耳のなかに 囁いてくる金木犀の隠し事だった 車輪? 車輪は影でしか存在できない 影に彩られた彼の胸骨に 目眩を覚えたのが すべてのはじまりだった ちょっと 想像してごらん このおなじ空間で ぼくらと おなじ年頃の人間が 人の生き死にを手にする事を 教えられた時間 ぼくらとおなじ年頃の人間が その時間に 憧れを抱いている事をね 狂っている? 人の生き死にを手にした時間に それが できない人間は 狂っているんだって ぼくらは 狂っているから はじまりの生物を 造りだせたんだよ
ふだんはスーパーの値引き品を中心にお買い物をしては、やったー!ほうれん草が30円安かったから、古本でも買うかと2000円の古本やら映画代にあてるから、いつまでも続く、贅沢貧乏なわが家だけど、たまには、外でごはんでも食べようかなー。 そんなわけで、ひさしぶりにJR 山形駅西口、霞城セントラルの24階にある、紅花樓さんへ。 はじめて行ったのは、K-20や青い鳥を上映してた年の冬休み。(西暦より映画が時間の目安って、どうよ…) ビルの24階の中華料理屋さんなんて、値段見たら、ドラキュラに十字架みたいなもんじゃないかと心配になるけど、そこは山形。 いただいたのは、五目あんかけつゆそば890円と若鶏肉油淋ソース480円。これくらいなら、何とかなりそう。 目の前に食べ物が来た瞬間にパクついたもんだから、食べかけの写真になります(笑)。 こちらの料理は、くどくなくて、さらっと体の中に入ってく感じで、安心して食べられます。 五目あんかけつゆそばは、具がたくさん入ってて、食べてると楽しくなります。 うずらの卵を食べるのは、もちろん最後よね。 唐揚げがカリッカリッで、酸味の効いたソースにからめて食べたらうまかったー。 料理がおいしい他に、こちらのお店の特徴は、24階なんで空をながめながら食べられるところ。 この日は残念ながら、窓の席は先客がいらして座れなかったけど。 天気のいい日の青空や夜空を、ながめながら食べていると、すごい、しあわせな気持ちになります。 満月でもながめながら、月餅食べてみたいなー。
はじめに。
ある日、Twitterで#北海道で連想する映画というハッシュタグが流れてきて、こういう事になると血が騒いで、どうせ書くならマニアックに(笑)。そんなわけで書いたのは『松前君の映画』(大木裕之監督)。『わが愛北海道』(黒木和雄監督)。『雪の結晶』(演出、撮影:吉野馨治)。後日『北のカナリアたち』の招待券プレゼントに当選しました!という連絡が入って、あのハッシュタグは『北のカナリアたち』のキャンペーンだったとわかったのでした(笑)。 東映カレンダー様(@toei_calendar)招待券ありがとうございます。 『北のカナリアたち』。 先生というと大人の見本というか、こうあらねばならぬ。みたいな雰囲気があって、僕としては、それって、偏見じゃね?と思うんですけどね。 いろんな先生、人間がいていいと思う。 『北のカナリアたち』にでてくる先生もまた、先生、教師は、こうあらねばならぬという価値観にされされたりする。 ある事件をきっかけに、悪い事の元凶のように扱われて、先生に声をかけたいのに、言葉にする事ができなかったけど、その言葉が二十年の歳月を経て溢れだす。 何年も会ってなかった人なのに、たくさん話してしまう。あの感覚。 そんな時間の積み重ねと、積み重なるのをせかさずに、待ち続ける大切さが伝わってくる映画です。 『待ち続ける事大切さ』を示してくれる先生は、何から何まで、正直に打ち明けるわけではなくて、隠しておきたい、時には嘘をつく事だってある。 そのバランスが絶妙で、演出と演技がいい感じで絡みあっていて、観てるうちに涙が…どんな話か全然知らないで観たので、こんなに泣けると思わなかった…。 撮影は『剣岳点の記』木村大作様。 映像の厚みや海の彼方に見える山の迫力が全然違う!。ドーン!って、迫ってくるこの感じはスクリーンで観ないと迫力が半減してしまいます。 人物の表情のとらえかたとか。いい感じに淡くしたり。 この十数秒のために、どこから撮影したの?とビックリしました。撮影話をお聞きしてみたいな〜。
『ナチスが月から攻めてきた!』の宣伝文句にひとめぼれ!はやくやってー!と待ち続けた『アイアン・スカイ』@ironsky_jpを観て来ました。
いやー、楽しかったー!。 あの宇宙空間の描き方とか、大仕掛けな機械とか観てるだけで、わくわくしてきます。 ナチスが月から攻めてくるって、ネタ自体はトンデモ系なのに、それを支える設定が細かくて、あの手この手で笑わせてくるから観るの大変なのよ(笑)。プロパガンダ=ナチスみたいなイメージあるけど、敵国同士、思想、人種は違っても、でも人間のやる事は一緒。 世の中の『正義』という存在も、一皮剥けば、やってる事はナチスと変わんないんじゃね?という、夢の共演(笑)で笑わせてくれます。何の夢の共演かは観てのお楽しみ!。 歴史や戦争映画とか、詳しかったら、もっと笑えたかも…。こんな事なら、もっと勉強していればよかった。 『ナチス』『ヒトラー』と言えば、もちろんチャップリン監督の『独裁者』がでてきます。制作されてから70年以上たっても、影響力のある映画を作ったチャップリン監督は凄いですね〜。 つくづく『独裁者』観てて良かった〜と思いました。 ほんの数秒のカットに、チャップリン監督に対する尊敬を感じさせてくれます。 先日観た『ディクテーター』は『独裁者』に対する思いが溢れていた。チャップリン監督はどう思うか、ラース・トンフォリアー監督『アンチ・クライスト』をタルコフスキー監督が、どう思うかぐらい謎ですが(笑)。
街灯があるわけでもないのに
ベランダのほうが灯されたように明るいのは つきあかりが 街灯に邪魔されずに すむからだった 誰も犠牲になってない つきあかりは 忘れられたまま さまよっているから おなじ所にいるように 勘違いされている 例えば あの時の夕方 手帳が歌いだした 夕方 インクに思っていた しみは 彼の汗ではなくて つきあかり だったんだ
前田哲監督の映画の不思議な所は、予算が無さそうなのに(失礼!)映画が貧乏くさくならない所で、さりげない日常を描きながら、強烈に『傷痕』を感じさせてくれる所。
『王様とボク』。 ブランコから落ちたわけではないけれど、ある病が原因となって、会う事のできなくなった友達がいたりすると、接しかたに戸惑う友達や親の気持ちに共感できたりする。 ──自分達だけが幸せに暮らしている。 奇妙な負、罪の意識への依存。 誰かを支えられると思っていたのに、できなかったり。 友達同士では見せる事のできない、強がっている面と弱い面をしっかり、とらえていて、奇跡が起きたからといって、すぐに幸せになるとは限らない事をそっと教えてくれる映画です。 『ブタがいた教室』でも思ったのですが、前田哲監督、子供の表情をとらえるのがうまい!。(大人の複雑な気持ちを、とらえるのもうまいよ) 誕生日パーティーはこっちまでニコニコしてしまいます。カメラマンが女性(板倉陽子氏)というのもあるのかな? 子供達を主役にした映画をまた撮ってくれないかなぁ〜などと思うのでした。
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