そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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地下の音楽堂は
湖に消えていった 鳥に似せた 音を鳴らすオルガン 彼の声は あの時のように 奏でられない そんな事は わかってるのに あきらめきれないから ダッフルコートをにくるまった 彼が おまじないをする それは 赤のダッフルコートのポケット ポケットに はいっているのは 冷たい薬 オルガンの 鳴らない鍵盤をみつけたら 冷たい薬 封を切ろうね
ついに、この日がやってきたー。
待ちに待ったパラジャーノフ監督『火の馬』は、どんだけカメラふりまわすつもり(笑)つーくらいブンブンふりまわす。 カメラマン大変そう(笑)。 『スラム砦の伝説』『アシク・ケリブ』『ざくろの色』とは、違った面白さに溢れていた。何か勝手なイメージなんですが、1960〜70年代の日本の自主製作の映画を思いだしてしまいました。実験映画とか。 ふだん観てる映画は、お客さんが入って話の筋がわかりやすい作品で、そうなると、観る事のできる国はわりと限られてしまいます。 お客さんが入らないと、とんでもない事になるから仕方ないんですけど…。 住んでいる国、文化圏、時代の違う映画との出逢いは衝撃の連続で、『えーっ、こんな世界があるんだー?』と楽しめたりします。 文化のズレを楽しめます。例えば。 居酒屋に行くと金の代わりに狩った獣の皮をカウンターに、バーン!と置くとお酒がやってくるんですよ。 あと、新婚夫婦の奥さんはスカート(エプロン?)は寝る時に外してカーテンの代わりにするとか。これは、つまり、『覗くな』という事でしょうか?(゜o゜)\(-_-)世の中知らない事だらけです。 『火の馬』には、熊狩りの場面がちょっと出てきたり、アイヌの人達が使う楽器に似ている物が出てきます。 話はズレちゃいますが、山形で『おなかま』(恐山のイタコのように霊媒する女性) の研究をされている烏兎沼宏之氏の本に、『おなかま』とロシアのシャーマンの共通している部分を指摘した内容がありました。 実際に交流があったかどうかは、わからないけど、こんなに離れているのに、何か不思議。 他に共通している部分は『恋愛感情』といきなり書くと恥ずかしいんですが(笑)。 親同士はいがみあっているのに、子供達は恋に落ちて…。子供時代の恋に落ちてからの場面が、ユスターシュ監督もびっくりみたいなー(笑)国家予算でこんな映画を撮るなんて、どこまでも、自由奔放なパラジャーノフ監督は、やっぱりすごかったー(笑)
ツイッターで知りあった渡辺アルヲ28歳さん(@altchltch)が紹介されていた、米沢野外音楽祭(@yonezawa_dtf)に行ってきました。
せっかく米沢まで来たんだし、途中で温泉でも行くかと、失礼な事を考えていたのですが、会場の雰囲気が心地よくて、ほとんど最初から、最後までいてしまいました(笑)。ふだん僕が聴いている音楽とは違うけど、インディーズのバンドの世界って好きなんです。 今回の音楽祭は演奏だけ聴くと、びっくりだけど、地元を音楽で盛り上げよう!震災や津波にやられたライヴハウスを再建して、みんなが集まれる場所を作ろうぜ!という熱い気持ちが溢れていました。 ツイッターのアカウント@30t_projectで南相馬市にミネラルウォーターを届けているnext さんは、こんな強烈な音を鳴らすバンドだったんですね。跳び跳ねさせていただきました(笑)。 渡辺アルヲ28歳さんはThe Barleysに参加されてました。The Barleysのホームページで聴いていた『本能』という曲を爆音で聴けてよかっです。 ゲストの島崎智子さんの摩訶不思議な心に染み込んでくる、歌声がいいんです。おにぎりの歌よかったな〜。 場所は米沢駅から歩いて20分くらいの街中の広場。米沢市民文化会館のお隣。 そこで、街中でこんなに、爆音でライヴするんだー!びっくり仰天!。何かねー。路上ライヴやってる人達が、けっこう肩身の狭い思いをしている話を何度か聴いた事があるだけに、びっくり。 青空の下でライヴの爆音で身体が震えるのは最高です!。 この音楽祭の特色は、入場無料で誰でも来てくださいなところ。 大人が爆音ならして、聴いてる大人が跳び跳ねて、その回りを子供達がシャボン玉したり、スケボーしたり、鬼ごっこをして駆け回る。 ライヴハウスじゃ、ありえない光景にやられましたっ!楽しかった〜っ!(笑)。 最前列に子連れで来て、跳び跳ねているお母さんが素敵。 おわりのほうは、ご近所の老夫婦がいらして、旦那さんが紙パックの焼酎飲みながら「何だかわがんねなー」と言いながら、隣の女子高生にニコニコしながら、どんな事しているのか聞いてました。 そんな旦那さんを優しく見守る奥さん。 こちらの会場の出店も素敵。 扇屋牛肉店さんの米沢牛、牛すじのビーフシチュー。パンがついて300円。牛すじがトロトロに煮込まれていました。 あとK太郎のマルゲリータ1cut400円も美味しかった〜。他にも出店あったんですが、食べきれなかった…。 この企画を主催された人達、賛同して協力してくれた人達、商店街の人達は凄い!。 ぜひ来年も行きたいです♪♪。 米沢市まで行ったのに、峠の力餅のお店によるの忘れた(T_T)。
空にむかって花が開くように
空にむかって雪が帰っていく夜は 帰りそこねた雪に魂が籠っているから 友達が 幾人かの彼や彼女になるから 僕の役割は 削りたての鉛筆で 輪郭をなぞる それらは ぼやけていながら 行進していくから いつしか 饒舌ラッパが ひきずられていく すべてが ひきずられて しまわないように 友達がひきずられ しまわないように 削りたての鉛筆で 輪郭をなぞる それが 僕の役割。
真夜中に出る汽車は
月が沈む町へむかう 発車する時刻に 間に合った僕の隣は あの時 間に合わなかった 友達の幻影です なにもかも 不確かな日々をおくる僕には 夕暮れ時にやってくる 車輪のかげ 子供達の声が確かなもので それより確かなものは 幻影だったから 彼らは汽車の座席で待っていてくれた 僕は 彼らの住んでいる 月が沈む町へでかけるつもり
あの町にくらべると、3日間
遅れてやってくる本を探しに町にでます。 猫のお昼ごはんを用意してから、自転車に乗ると、陽射しは、かすかに黄土色がまじっていて、あの町から、離れてしまった事を思い起こさせます。 古い硝子窓の本屋は、誰かが中学校に通っていた名残りのポスター。 古い香り。 甘い香りを放つ本屋に届けられる、彼の言葉。 それは、あの町で聴く事ができなかった。彼の言葉です。今は文字をたどる事ができています。 感想?。 感想文なんて書けやしない。 それは、彼の世界をすべて知ったふうに勘違いしてまうから。 ただ、彼の世界の片鱗が、この町まで、届いている事を感じる事ができたら、それで、いいんだ。 なんだか、 ありがとう。
『少年は残酷な弓を射る』が終わって、お祭りが終わってしまったような気分(どんな祭りだよ)のある日。あらたな、お祭りを求めて山形駅西口にある映画館ソラリスに行ってみたら『アイアン・スカイ』のポスターが貼ってあって、宣伝文句『月からナチスが攻めて来た!』キンコンカンコ〜ン♪と心の鐘が鳴ってしまいました。
昔からナチスは円盤作ってるぞー!とよく言われてましたが、本当に作ってるなんて!。 まだ、映画館で予告は観てないのですが、YouTubeに予告があって、ナレーションが永井一郎様(!)で、大笑いさせていただきました。 映画は字幕で観るほうなんですが、永井一郎様独り語り吹き替えとか作ってくれないかな〜などと思っているしだいです。 はやく、観たいな〜。
音楽の事はさっぱりわからないけど、音楽を聴くのは好きで、日常の物音も好きだったりする。
今の季節は鈴虫やら蟋蟀。 部屋の電灯をつけた時と消した時で、鈴虫、蟋蟀の音楽が違って聞こえてくる。 部屋を真っ暗にすると音楽は立体で、音の彫像になってやってくる。 それは、細い細い弦が揺らいでいる彫像。 彫像は、部屋を森にしていく。 何だか、森の中で寝ているみたいだ。 一度だけ森の中で寝た事がある。 町はずれに使われなくなった線路が残っていた頃。 鈴虫や蟋蟀の音楽の中を散歩していたら、おない年くらいの少年と出会った。 暗かったから顔は、わからなかった。 一番、音楽が聞こえてくる場所を教えてくれるのでついて行った。 そこは森。 ひとりでは怖くて、いられないけれど、隣に少年がいるから平気だった。 音楽の中で目を閉じていたら、朝になっていて少年はいなくなっていたけれど、彼は汽車の床でうずくまっている。 茶色の髪の少年によく似ていた。
山の天気は変わりやすい。
ふだん意識してないけど、山の中に暮らしてるようなもので、天気が貼りあわせたように、変わります。 ある夕方。 雷曇の雨に降られて、すこし歩くと晴れ間にたどりついて、地球の反対側へむかう太陽が橙に輝きながら、虹を作ってました。 ほんの十数分の出来事。 この貼りあわせたような天気を遠い町に住む友人に見せたかったな。
待ちに待った『少年は残酷な弓を射る』は今年最高のラブストーリーだったー!。
今年のベストワンはこれに決定ッ!!!拍手。パチパチ。 ラブストーリーといってもリリアナ・カヴアニー監督『愛の嵐』路線の虐げる者と虐げれる者が共依存して、どうにもこうにも逃れられない愛の嵐。 何がすごいって、母親と息子のバトル。これが幼児期から始まるんですが、ちょっと待て、そんな小さな子に演技ができるのか?。 一体、どんな演出したら、こんな表情を引き出せるのか?。 これ観たら、他の子どもが出る映画が霞んで見えるかも。 幼児期のバトルもすごいんだけど、少年になってからは、鬼気迫るものがあって、ゾクゾク。このゾクゾク感、そして、この色気はヘルムート・バーガーを思い起こさせます。 映画のつくり。構造が素敵です。 人って何か辛い事があると、犯人探しでもするように、ある場面を繰返し思い出す事 があると思うんですが、映画のつくりがそれになっていて、恐れ、誹謗中傷、神々しさまでの母親の心の軌跡を、綿密に描いていきます。 母親の心の軌跡を見てると、つくづく、真実だと思っている事。その中身は、『誰かの目を通して、感情をつけ加えた、現実の断片の断片の、また、断片』でしかないように思えます。 母親の主観がどこまで、正しいのかさえも危うい。 法に任せる事になってはいても、執拗に嫌がらせはくるし、結婚=幸せにならない。 あたり前とされる世界は、ひとたび何か起きると、あっという間に崩れさる、もろい幻想の世界なんじゃないの?と問いかけてくるよです。 日常生活の中の、何気ない仕草が性的に誇張されたり、恐怖を連想させたりするんだけど、その映像と役者の演技と、ドンピシャなタイミングではいる音楽。 映像の微妙なかすれ具合、あの繊細な音のいれ方は、やっぱり映画館じゃないと半減しちゃうだろうな…。
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