そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
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自転車で夕暮れ時に走っていく。
東京に比べて、こっちの空は近くて手を伸ばせば届きそうな気がしないでもない。 昔、真夜中に歩き通した友達との話に出てきた絵画、天井画みたいだ。 天井画に星が満ちていく前に、どこからか、薪の香りがしてくる。 この感覚。 昔、真夜中に歩き通した友達に手紙で送れたらいいのに。
黒猫の尻尾の弓なり
弓なりの音は 陰鬱な 靴底に染み込んだ水みたいな バイオリン弾きが 月明かりでしか 生きられない 証拠だった ジーンズ 膝の破れ 敗れかぶれに 古い海底の 水を 舌で救いとった それは 壁画に見つめられたのと おなじ 瞬間 壁画が どんなに 見つめられようとも 血は交わらない くたばりやがれ 死にやがれ 壁画ども 俺達は碧眼 に 複製される こともないんだから
映画って人の生き方を考えさせてくれるんだけど『人生はビキナーズ』もそんな作品。
カミングアウトした父親と息子。父親と愛人、その仲間。フランソワ・オゾンだったら、何かすごい展開(笑)にしそうだけど、なんかとても静かに展開していきます。息子も「あら、そうなんだー」反応だし。 まぁ、母親がああいうタイプだとあまり気にならない人間に育つのでしょうか(笑)?僕の親は芸術に全然興味無いんで、ああいう母親はうらやましい気がする(笑) 同性愛者の人はどの国でも一定の割合でいるもので、どの国でも『お家存続』のために複雑な人生を送ったのね…と思いました。 わかりやすくいうと、例えば、異性愛者の人に『お家存続』のために同性と性交しなさいって暗黙のうちに強制している世界。 そんな複雑な人生を押しつけずに教えてくれる作品です。
過ぎ去った 楽隊の
名残りだけの街灯の地面は 問いかけ 呼びかけの くらやみ 祝福されない 誰にも 僕らの暗号は してくれるのは くらやみ くらいだ だから 走るのをやめた 猫を捧げよう くすねた 水晶とともに
不思議な偶然が重なってソファーが部屋に来て、数日間。
磁石に吸い寄せられる砂鉄のように、ソファーに吸い寄せられるから、不思議。 不思議なのは、いいとして、吸い寄せられっぱなしで、なかなか他の事ができないんだ。 気分転換にフランスの昔の流行歌(たぶん)でも聴こうと耳を澄ますと、ますます他のことができなかったりする。 ソファーから見える景色は、空と屋根。 屋根は近所の野良猫の散歩道らしく、優越感に満ちた表情で、ソファーに吸い寄せられる人間を眺めている。
本当に春なんか来るんかいな?そんな雪町にも春がやってきた。
暖かいし、気合いをいれて惰眠しようと思ったのに、枕はベッドから何度も落とされる。タオルケットも同じように落とされるから、惰眠することができない。 陽が昇るのも早くなってきたから、早起きすることになる。 窓を開けると、どこからともなく花の香りが届けらる。 東京と違って雪町は桜や梅、順繰り咲くのではなくて一斉に咲くから、花の香りは豊かな甘さ。 春のイタズラには懲り懲りだけど、こんなイタズラだったら、いくらでもいいな。
二階 の窓は
僕の部屋で 忍びこんだ あいつが 桜をわたる 僕は 左足をひきかえに 時計の はずれた 針みたいだ あいつの左頬は 桜の つぼみより 赤くなった 叩かれたから 僕を かどわかした 因縁をつけられたから
『無声映画』と聞いて思い浮かぶのは映画評論家淀川長治さん。
淀川さんは産まれる寸前まで映画館にいたという。映画に愛された人々の1人で、淀川さんの本に出てくる白黒の無声映画についての語り。その語りの中の無声映画独特の輝きに、それは実際どんな輝きだったのか想像しながら読んでいました。 本の中に出てくる映画を観る事はできても、淀川さんが語っているのは無声映画当時の『ニュープリント』なので、同じ状態の映画を観るのは至難の技だと思う。 頭の中で淀川さんの語りをもとに勝手に想像した、無声映画という表現の新作に出会える喜び。淀川さんが生きてたらどんな評論したんだろ〜と思いながら観ました。 「アーティスト」に描かれるのは、技術革新で泣く人々もいた映画の歴史を織りまぜながら、直球ドカン!な恋愛映画です。 トーキ映画でやったら「…」な恋愛物も無声でやるとこんなに輝くから不思議です。犬がかわいい〜。僕も面倒みてもらいたい(笑) 映画って考えたら、リアルに音をつける必要はなくって、誇張や省略してガンガン実験していいと思うのよね。 ちょっと無声映画のご紹介。 林海象監督「夢見るように眠りたい」(映画にはまるきっかけになった一本化)カウリスマキ監督「白い花びら」(←泣けた!)も素敵です。 モニケンダム監督「マザーダオ」世界樹の記憶に触れた気持ちになる摩訶不思議な映画です。素晴らしい!問題は日本で配給してないかも(+_+)=3
子供の頃から不思議に思っていた。「トム&ジェリー」をはじめとして、アメリカ映画に出てくるお手伝いさんは何故、黒人(有色人種)ばっかりなんだろう?。
そして、広島、長崎をはじめとして核兵器、軍事産業の一番の被害者は「有色人種」ではないだろうか?って 映画では「何じゃそりゃ〜!?」な黒人差別が描かれるんですが、その差別を無くそう!と、ライター志望のお姉ちゃんとお手伝いさんが立ち上がる。 黒人差別問題の点でもいい作品ですが、他にも「何でアンタ結婚しないの?」「子供まだなの?」という一言が、どれだけ当人を傷つけるかしっかり描いている。 「結婚しないのは、半人前よ〜」と言ってる一人前の人々が人種差別を徹底的に展開している事の矛盾。ついでに書けば、「子殺し」をする人々も一人前になった人々。で、この矛盾を展開してる人の「嫌なヤツ」っぷりの演技がお見事!(拍手!パチパチ!)差別する事の滑稽さを浮き彫りにしてます。 あと、ある意味、最大の見処は同時多発で展開される「女のバトル!」「ちょっといけてないけど真実追求バトル」「天然ボケバトル」「母娘バトル」と次々出るぞ〜!フランソワ・オゾン監督だったら歌いだしそうな勢い。これだけで、どんぶり飯5杯はいけますね(笑)! 泣けて笑えて「あー!スッキリしたあぁ!」な気持ちになる素敵な映画です!。
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