そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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少ない年金暮らしでは生活できない。
借金は増えるし、電気までとめられる。 自力では生活できなくて、刑務所なら飢えをしのげると万引きする老人のいる国に住 んでると、他人事とは思えない老夫婦の物語。 ある出来事をきっかけに、おじいさんはギックリ腰をおして立ち上がって郵便局に強 盗に、おばあさんは川へ洗濯にじゃなくて、テレビで事件を知って。。。 合計150歳の男と女「愛の逃避行」のはじまりはじまり♪ 全編、脱力しそうなほんわか感が漂っているんだけど、微妙に香辛料がまざっているのがいいところ。 老夫婦の時代に翻弄されまくりの人生、さんざん苦労したのに老後はわびしい年金暮らし。 この少ない年金暮らしの老夫婦が起こした事件は、テレビを通して視聴者、国民の共感をよび事件はマスコミで伝えられるうちに「予測された感動」へと姿を変えていく。 ついついこの「予測された感動」に涙をこぼせば、足元をさらっとすくわれる。 「すてーん」まんまと騙された〜。 作り手の罠にひっかかるのは本当面白い。もう一緒に乾杯したいくらい。 時代に翻弄されまくりの人生だったら、時代を翻弄しかえすのもいいかもね。 「大人はウソつきだ!」なんて思っている10代の方、こんな素敵な大人の映画もあ りますよ〜。 真面目一筋のうちの親にマジで観せた〜い!(>_<)
僕は壊れそうな きみが好きです
僕はきみに壊れされたい きみの破片で 誰も知るひとのいない 青い部屋で 暖かいバスの座席は 嘘の塊です 暖かいバスの座席では 蛇遣いの画集をめくる 価値もありません きみに壊れされかけている 僕のことが好きと言ってくれたよね あの日までは ぼくは屍そのものでした そんな僕は きみに壊れされかけることで生きているのを感じています これからも 誰にも気づかれないように 僕を壊し続けてほしい あの 青い部屋で きみの破片で その為なら 僕は琥珀を飲み込むことさえ平気です
一度に200グラム買うコーヒー豆は1週間くらいで無くなる。
1週間のうちに香りも味も変わってきて、だんだんカフェオレにしたくなる。 最後のカフェオレを飲んだ日に、銀色の缶の中に新しいコーヒー豆がやってきました。 蓋をあけるたびに、ふわふわとコーヒーの香りがひろがる。散らかしっぱなしの部屋 でも香りとともに目をつむれば、どこかのカフェに思えてくるからコーヒーは素敵な飲み物だ。 新しいコーヒー豆で「晩酌」するのが楽しみのひとつ。 コーヒーを2〜3杯飲むとほろ酔いになるから不思議です。 コーヒーは真っ暗で光の粒子が浮かんで、宇宙みたいなものだから、フリッパーズ・ギター「星の彼方へ」を聴いて、ほんの少しだけ宇宙旅行を楽しんでみたりします。
思いだしてあげるのは 大事なことだけれど
いつまでも 悲しんでばかりいるのってどうなんだろ? この気持ちからぬけだすのは 簡単じゃないってことはわかっているつもり しあわせだったぶんだけ 悲しみは大きくなるもの いいたとえかどうかわからないけど おもちゃ箱に ふりむかなくなった時みたいに 思いだしても 気にならなくなる時がくるよ
気づいたら、むかいの家の壁にかたつむりが寝泊まりしていた。
数日のあいだ動く気配もない。 1日24時間寝ている。 ということは人間の3倍の夢をみていることになる。 かたつむりのみる夢を想像していたら、友人からハガキが届いた。 ここ数年間、メールでやりとりしていたから友人の字は懐かしく、彼の作品のように絵画的だった。 夜中に雨が降りだしたので、かたつむりを思いだして窓をあけたら、かたつむりは角をだして旅支度をしていた。 かたつむりを見送った翌日の昼間は、この前山形で知り合った友人から電話がきた。 この頃は何でもかんでもメールで用件を済ましていたから、電話で話する行為が新鮮で懐かしい。 何となく、機械人間になったものの、生身の人間だった頃を思いだしてばかりいる機械人間を思いだした。
黄色犬 黄色犬が 牛乳屋の自転車を追い抜かして朝がきたら
クローゼットのぼくたちは 助かることができる きみはいつだって ぼくのことを助けてくれたもの きっと 助かるよ しろい犬 しろい犬が 新聞屋の自転車を追い抜かして朝がきたら クローゼットのぼくたちは 助かることができる ぼくたちはお互いに 震えているのに気づいている 朝がきたら 震えなくてもすむさ 黒い犬 黒い犬が 間引き屋の自転車を追い抜かして朝がきたら クローゼットのぼくたちだけは 助かることができる これは ぼくの望み? 朝がきて 間引き屋が隣町へ去って クローゼットのぼくたちだけが 助かっても 黒い犬は ぼくから離れない
鞄の底がぬけたように すべてをなくした
枯れ葉の海が満ちる日に 途方にくれていたら 船曳き唄のパレードにあわせるように それは よほど耳を澄まさなければ 聴くことができない 不思議な少年が 僕にさえ わからなくなった 僕の足跡を なぞって みせる おどるように うたうように 鞄の底が抜けた すべてをなくしたけれど 二重の足跡には ひとつまみの 螺鈿が遺されていた
昨日はぽっかり時間が空いたので調布へ行ってきました。
調布に行くたびに思いだすのは、その昔「月曜日のユカ」(中平康監督)を調布キネマで観た帰り道のこと。 ガラガラの電車の中で向かいの座席に、おなじ映画を観ていた人が座っていました。 話だしたきっかけは忘れてしまったけれど「月曜日のユカ」の加賀まりこの小悪魔的 な可愛いさ。中平康監督の映像、編集のかっこよさについて話した。 話しているうちに彼は、中断したままと思っていた、あがた森魚監督作品「僕は天使 ぢゃないよ」は完成していてビデオも出てる事も教えてくれた。 あと、彼はバンドをやっていて下北沢でライヴがあることも教えてくれた。 バンドの名前は「初恋の嵐」。彼の名前は西山達郎さん。笑顔でいろんなことを教えてくれた。 せっかく教えてもらったのに、その頃はライヴハウスに行くのに物怖じして行けなかった。 僕が西山さんの歌声を聴いた頃には、もうライヴで聴く事はできなくなっていた。 調布へつながる電車にのる時や、夜中に初恋の嵐の「星空のバラード」を聴くたびに ガラガラの電車の中の会話を思いだします。 あの時、ライヴに行けばよかったなぁ。。。 「星空のバラード」は素敵な曲です。 地上に住んでいる人達の心の中にだけ存在する、キラキラした音楽です。 よかったら、聴いてみてください。
手紙を書かなくなって ずいぶんとたってしまった
僕の指の動きを そのままあらわした ぎこちない文字は 四角い紙 折りたたまれた紙にのせて 山のむこうがわへと 旅立っていった 戻ってくるのは 決まって雪の日で 雪でぬれた文字はにじみながら きみの指の動きをあらわしていた
ながいあいだ 会えなくなったひと
それは永遠の可能性もある 会えなくなったひとに会えたら まぼろしでも見たんじゃないの?と かえされた それでも たしかに あのひとはすぐ近くに たたずんでいて ほんのすこし 笑っていた 話かけたら 壊れてしまう 魔女に呪いをかけられた 金木犀の残響のきこえる夜に あのひとの鎖骨に おしあてた卵は 楽園にながれついた 思えば 魔女に呪いをかけられたのは ながれついた卵を救った朝だった 魔女の呪いなんて 童話のなかだけだと思ってた 魔女が余所見をしている時くらい まぼろしだけでも 出会いたい まぼろしでも見たんじゃないの?と かえされた それでも あのひとは あの時と おなじように しあわせを届けてくれた まぼろしでもいいや あのひとは しあわせを届けてくれた ありがとう
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