そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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人工流星群は
消え去る サイダアの泡よりも はやく 僕が自分の生命だけは 永遠だと思っていることを たしなめるように はやく 消え去る 人工流星群 かいくぐる 人工流星群の落ちる場所に 僕は あと何回くらいいけるんだろう? 僕は太陽の下では生きられない者達に 僕は彼らに すべてを教わった もうすぐ おわり 人工流星群 知らない星が あふれだすまえに よその 人工流星群を探しにいこう 太陽の下では生きられない者達に おさらばして ここでは もう 僕は 生きられないもの ばかばかしいけど 確信してる
山形という田舎で育ったせいか、親の好みに合わなかったのか、大人になるまでハヤシライスを食べた事がなかった。
ハヤシライスは僕にとって幻、憧れの食べ物だった。 いつの時代の話だって気もしますが(笑) ハヤシライスを初めて食べたのは、親戚の男の子を半日預かった時に、お昼ごはんを 食べに入った洋食屋さん。 男の子は母親お手製のモスグリーン色の鞄をぶら下げていて、鞄の中にはお手製のパンが入っていた。童話にでもでてきそうな恰好。 パスタを食べたけど足りない…という顔をした子と、僕のハヤシライスを半分こにし て食べた。 この時の思い出のおかげか、ハヤシライスのにおいをかぐたびに、男の子のニコニコした顔を思いだします。 ハヤシライスは幻、憧れであると同時に、楽しい時間の食べ物だったりします。
ほたるをランプに詰めすぎた夜は
かわりに 猫の足跡がひかります ひかる足跡を探せるのは 夏休みの夜だけです ひかる足跡 公園を包み込む うずまきがた 真ん中の 足跡宇宙は油断すると 落っこちます どこへ? 落ちてみないとわかりません 耳を澄ませば 足跡宇宙から ギター弾きの歌声が響きます 僕が仮病の日に だまされたふりで ハヤシライスを ごちそうしてくれた 隣りのお兄さんです ほんとうの そらいろが どんなものか 足跡宇宙から 聴かせてくれます
色褪せた あまい香りを はなつ本に描かれたように
天使たちに出会った 天使たちには 高価なお店も 輝く電灯もないけれど 天使たちのいない町で 僕ひとりだけ 損を続けているように思っていたけど ここには 誰にでも 用意されているものがあった
考えこんでいたら
リュックサックは重たくなるばかり 困っていたら 友達が荷物を持ってくれた 友達は 忘れんぼうなので 荷物を無くしてしまった ひたすら謝ってくれたけれど 無くしてくれた おかげで 僕の背中は軽いままになった
痛みの与えあいかたがわからないから 灯台がゆらめく蝉時雨に
靴底が熱くなるのも構わずに 王冠めりこむ道をゆく 何かに頼ることもなく 起きながらにして 夢をみながら 太陽のしたで 生きている証である 痛みを与えあっている 痛み あいまの 喇叭飲み 硬質な硝子瓶に 唇をおしまげられる それはつめくて 何の脈もない 前歯 軽くあたったくらいに 流れ星に満たされる それは幽霊船の記憶をあつめる 魚の群れよりも 鮮やかに 痛みを与えあった 開襟シャツはむかいがわで 透き通る その 透き通りは気高い 透き通りの したをくぐる流れ星は螺旋 いっそうのこと 僕は螺旋に葬られたい
困ったふりで 雨宿り
本当は きみとおなじ軒下にいるから そんなに 困っていないけど 困ったことは きみを退屈させないこと 軒下のガラスのむこうは 桃の国 ぼくには 手の届かない料理の蝋細工 これみよがしに並んでる ぼくはきみを退屈させないために 桃の国の物語をでっちあげる ぼくたちのあいだが こんな蝋細工にならないように
いつも 自分を責めてばかりで
擦り切れた鞄をもって 埋め合わせするみたいに 駆け回っていたね あなたの擦り切れた鞄から落ちた 種 種から芽がでたよ 芽は いまでは大きな木になって 暑い日に 木陰を作ってくれてるよ
古着屋で見つけた ジーンズは いい感じで色あせて
手にとった時から 僕の相棒 いつでも どこでも はいてった 1年中 こいつでもかまわない 夏休みのはじまりに 僕は あの子と映画館 もちろん こいつも連れてった 最高の一日の帰り道 この日を忘れない方法を考えた 僕の相棒 ジーンズに 記念のイラスト描いて壁に飾る これで この日のことは わすれない!
猫のぬけ道商店街 まんなかの中国料理店
今日もはじめての お客ばかり 今日来るお客は 誰かと出会えたお祝いに 明日来るお客は 誕生日のお祝いに 紹興酒が くるくるまわって夜がふける しあわせなことよりも ふしあわせなことばかり 思いだすから 中国料理店は はじめてのお客ばかり 忘れたころに 猫に連れられて しあわせを思いだしに 酔っ払いがやってくる
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