そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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友達が弥生のほうに住み始めたころ、一緒に散歩しながら、本郷
三丁目のあたりに足をのばした。 怪人二十面相がでてきそうな建物がポツリ、ポツリ残っているので、話しながら「空想の事件」を作りあげていたら、本郷三丁目の、とあるビルの古本屋にたどりついた。 本棚のかたすみに、子どものころにお世話になった童話全集がひ とくくりにして置いてあった。 その童話全集が無くなってから、ずいぶんたつ。 自分の物だったわけではないけれど、勝手気ままに始めたひとり 暮らしの様子を見られているみたいだ。 お金も、童話全集を置く場所もなくて買わずじまい。 いまもあの童話全集は、あの古本屋にあるのだろうか?
ぼくは 夜更かし電車で部屋へ帰ります
夜更かし電車では 語りかけにならない語りかけが 毎晩 毎晩 繰り返されます ぼくはそれを見る度に 存在を忘れられていくような気がします 不安でもあるけれど 期待もあります 語りかけにならない語りかけは 風邪の日に 兄さんが作ってくれた紙細工の町よりも精巧です 精巧にできているけれども 兄さんの体温のようなものがありません ぼくは存在を忘れられてもいいけれども 兄さんの体温のようなものは 残しておきたいと思います
鳩をかくまう場所を間違えたんです
本当は屋上に むかう階段 ほこりくさい階段の 磨り硝子にかくまえばよかったんです ぼくは 同級生の記憶を夜と間違えて 飲み込んでしまった気持ちです ぼくは 磨り硝子に鳩をかくまうべきか 迷っています 同級生の記憶は ぼくのなかで喘息のようにあばれるけれど めったに手にいれられないものです 鳩を無事にかくまえば 手離さなければならない そんな気がして ならないのです
白い庭が花ひらくころに
ひきだし魚がはねあがる ひきだし魚は黒い宇宙を抱えている 黒い宇宙には 忘れられたひとたちの すべてがつまっている そのひとたちに感謝こめて 黒い宇宙へ ジャンプ
ぼくは誰にたどりつく?
いつまでたっても たどりつきそうにない もしも たどりついたら 自分の弱さを知られることになる? そう思えば思うほど たどりつけそうにない あの人もこんなふうに悩んでいるのだろうか?
そこに行けば真実のひかりが見れるという
まがいものの理想郷に騙されて集った 真実のひかり そこは黄色犬が嘘をつき すべてを貪りつくす都 真実のひかりが希望のひとつと思いきや 黄色犬の片棒担ぎ 真実のひかりを集めた者も 黄色犬の片棒担ぎ この都には まがいものの法しかない 神がいるなら天罰とやらをくらわせてほしい 真実のひかりたちをだました 黄色犬どもに
このまえ「春ですね〜」と書いたら寒くなってしまいました。
寒い時には銭湯です。 1回450円高い!と思われるかもしれませんが、450円で1〜2時 間すごせて、身体はあったまるし、健康にもいい施設はなかな かないと思います。 僕の実家は山形という温泉天国ですが、露天風呂の記憶があま りない…まぁ、真冬の山形で露天風呂が身体にいいのかよくわ かりませんが(笑) そんなわけで露天風呂はあこがれだったりします。 東京の銭湯には露天風呂つきがいくつかあります。 雨降りの時はちと寒いですが、雨が水面に落ちて跳ねあがるの を水面目線で見れるのは、なかなかいいものです。 ほんの一瞬の立体造形の連続。 すんごいキレイな曲線が見れます。 へーっくしょん! あこがれの露天風呂といえば、お猿と一緒に露天風呂。 井の頭動物園あたりでやってくんないかなぁ。。。 お猿的には迷惑かもしれませんが、バナナを持参したら見逃し てくれるかも… そんなわけで、銭湯&露天風呂はいかがですか?
ぼくらの国の畑砂漠で 戦いがありました
ぼくが生まれる ずっとまえのことです ぼくらは その戦いにたいして あこがれに似た 感情を持っています ぼくらの国の煉瓦町で 戦いがありました ぼくが生まれる ずっとまえのことです ぼくらは その戦いにたいして あこがれに似た 感情を持っています その戦いが 色を持ち合わせないぶんだけ あこがれに似た 感情がつのるばかりです ぼくが生まれた この国は あこがれの戦いの人々が動かしています ぼくらは あこがれの人々が動かすようになった国で 不安不満を抱えながら あこがれの戦いのことを想います
靴ひもの色を確認しようと
彼にむかって声をおくるために 数字をかきまぜていた あのころとたいして変わらない図書室はタイムマシン 蛹から蝶にかわるように 図書室のどこかには すっかり埃をかぶった本 ──その本は 交信にも使われていた 頁をめくる時にだけ 過去にもどれる 過去に戻ったところで 何かできるわけでもない 鍵のかかった時分に ほたるいしを忘れたの思いだすように
風の途絶えた日に
大いなる霧につつまれる 霧は私達の親方様よりも 親方様の 鮮明な かいなよりも 不確かだ それでも 私達は 大いなる霧を選ぼう 霧の中には 懐かしい人々が待っているから
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