そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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はい そうですか…
せっかく作っていただいて 人間のみなさまと仲良くなれたのに残念です 人間が悪い事をするのは 私達ロボットが原因らしいですね 私も「テレビ」でみました しかし本当に私達が原因なのでしょうか? ロボットの私が云うのもなんですが 機械は鏡のようなもので 人間のみなさまの心をうつしているだけなのですが… どうも「あたらしい物・めずらしい物」は悪い事の原因にされるようですね 大昔のことですが 病人を魔女と勘違いして 焼いていたでしょう? ──はぁ そんな大昔のことはどうでもいい? 人間が悪い事をするのはゲームやインターネットが原因と云われなくなったら こんどはロボットのせいなんですね ロボットだって悩むんです… 昔から変わらないなぁ…どうやれば変わるのかなぁ…とか はぁ 時間ですか 溶鉱炉は熱そうですね まぁロボット何で 熱さは感じないと思いますが… ロボットを溶かしたところで 何も変わらないと思うのですが はぁ ロボットのクセに反抗するな?ですか… それもそうですね ではさようなら…
スプーン1杯の蜂蜜を 口にはこぶ瞬間
蜂蜜が口のなかでひろがる瞬間は 蜂にだけゆるされた 秘密の花園に足をふみいれたみたいだ 桜 雪のようにはかなく消えてしまう 桜の蜂蜜のはいった瓶 それは特別な標本 タイムカプセル むかしに絶滅した 植物の標本 正直 なめるのはおしい気がするけれど スプーン1杯の心地よさに誘惑されて きょうも蜂蜜をなめている
毎日のようにゲームをしたり マンガを読みにいった友達の家
その日は友達のおにいさんの機嫌がよかったので いつもは はいれないおにいさんの部屋にいれてもらった ぼくの知らない本ばかりならぶ部屋には 知らない音楽がながれていて 異国みたいだった おにいさんは 一冊の本をくれた むずかしくて読めそうにもなかったけれど ──本は読む人のことを待っていてくれるから もっているだけでもいいよ おにいさんの本は ぼくの部屋で待ち続けることになった 友達の家に行く回数が減りだした頃に ぼくはようやく本のページをめくりだした
雨あがり 月あかり
湿った地面にはみどりのじゅうたん 昼間に気づくことはすくないけれど 雨あがり 月あかりにてらされて みどりのじゅうたんは輝きだす 蛙だってよろこんでいるみたいだ みどりのじゅうたんを敷いてくれたのは誰だろう?
ぼくはとってもとっても おいいしい料理をだすというレストランをめざしていた
レストランは町はずれの林のなか 街灯もなくて 暗闇のなかにぽつんと一軒家 看板には ディナーのコースが3580円 お金がたりるかな?と悩むぼくに 給仕さんが ──特別に1580円でいいですよ 2000円もひいてくれた! ぼくは喜んでお店のなかへ なかは木造のおちついたふんいき 椅子に座ると すぐに料理がはこばれた ──わぁ おいしそ〜 その瞬間 パチッと目がさめた… 夢はどうしてこうなんだろうか? どうせ夢のなか 食い逃げもできたのに…おしいことをしたと思う
イタズラ描きにあきた男の子が ためしに空のかなたにイタズラ描き
そうしたら描くことができた 描くことができたけれど 消し方がわからない ぼくは怒られるだろうか? いったいだれに? そういえば 空はだれのもの? 消し方を考えているうちに 夜がやってきて イタズラ描きが見えなくなって ひとまず安心 明日の朝になったら お風呂場のブラシで落とせるかためしてみるつもり
オムライスをもって オムライス色の髪をした人がたずねてくる
──ひとりで食べるの いやだし… ケチャップがまざりきっていない ところどころ しろいごはん それに とりとめのない話 オムライスを食べおわると ──ありがとう… ぽつんと云って オムライス色の髪をした人は 自分の部屋にかえっていった
おまつりの日は そこの村の人たちがどれだけ
大変なくらしをしているか忘れさられる まわりの村の人たちは 金の硬貨をどれだけ持ち帰ることができるか 夢中になる 夢中になった人たちが しあわせになっても おまつりのおこなわれている 村の人たちのくらしは なにも かわらない
さびたチェーンをキコキコいわせて 坂のうえ
友達とケーキ屋さんのソフトクリームをたべにいく 友達はバニラで ぼくはチョコレート ぼくたちの会話のように とけてなくなる ソフトクリーム ソフトクリームがとけるころ ぼくも友達もとけていった
いつのまにか時計のはりがとまった甘味喫茶では
店員さんだけが歳をとって 日本うまれの甘味をだしている はやりのお店のようなところはないけれど ふわふわと うわついたりしている時に そっと首ねっこをつかんでくれるようなところがあって 世界がいまできたのではなくて 昔から積み重なってきたことを教えてくれる
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