そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
一定期間更新がないため広告を表示しています
posted by スポンサードリンク |-|-|pookmark|
誰かによくにた誰かと 鎖骨やにの腕に鼻先をこすりつけあいながら
バスルーム、ママレードの海。 いっそのこと 月にひっぱられるみたいに ママレードの海のそこのそこへ 流されたらいいのにな 必要なものだけ流されて 仕方がないから サーカスのテントの跡地みたいな気分で 誰かによくにた誰かの 鎖骨やにの腕に鼻先をうずめてみる
まわりの子がトンボやバッタをあつめているときに
ムジカくんは 今日も元気に口笛あつめ♪ お気にいりの口笛がなっていれば 頭のうえから網をズボッ! 口笛が消えさる前にズボッ! こうしてムジカくんの虫かごならぬ 音かごには いろんな口笛がギュウギュウにはいっているのでした
水底図書館が世界のすべてだと思っていた
そんな僕を 友達は陸にひきあげてくれた 友達に会うのは 何か かさぶたを触っているみたいだ 何か云わなきゃって思うんだけれども うまく云えないんだ 友達は待つそぶりひとつみせないでくれている ──また、うずらのたまごでもひろいにいく? 誘ってくれるのに対して 僕はうなずくのがやっとだった そして僕 僕たちは うずらのたまごをひろいに土を踏みだした
人工的に整備された土地に ある日ポツンと芽がでてきた
歩きだしたらポテンと転びそうな芽が伸びてみると なすびだった 畑でもない場所に育っている なすびはどんな夢を見るんだろう?
忘れ去られたピアノの地下は ぼくたちの楽園のようなもので
ぼくはそこで 友達 1人だけれど複数の友達の瞬きの音で 目が覚めていた 目が覚めてから ぼくたちは 開襟シャツに浮かびあがる肩胛骨の意味合いを考えていた 悪魔に見つからないように
椅子に陣取ったフライパンのご機嫌をうかがいながら
カリカリトーストをかじってみる バターは売っていない にがめの板チョコがあるからいいんだけど フライパンの機嫌が悪いと 目玉焼きひとつつくれないなんて とっても不便だ そんなに怒らなくてもいいんじゃないの?
どんな文字や数字でも 伝えることができない気がして
授業では使わない チョーク きれいなチョークで 黒板に描きつづけた 帽子をかぶったままで 描きつづけて 描きつづけて残ったのは 色のまじったチョークのこな 黒板消し ぬれ雑巾 それだけだった
──蟹のこと、どう思っているの?
──蟹?まぁ、好きですが… そう答えた翌日に 部屋の前にダンボール箱に入った蟹が置いてあった そして「あなたの蟹よ」と書かれた手紙とおにぎりまで入っていた おなかもすいていたので 蟹鍋にしてたべたら 翌日から 部屋のまわりに 栗 蜂 子蟹 臼まであらわれだしたので 身の危険を感じるようになった
少年ゼロのすみかは その昔 町の人たちの夢をはこんだ
線路のはてのはて 親もいないし 兄弟もいない いつもひとりぼっち 少年ゼロにできるは はねあとさがし 今日も知らない誰かと はねあとさがし いつになっても はねあとは見つからないけど 昔に走った 汽車の音だけ聞こえてくる
──もう3日も食べてないんですよ…
うそつきうさぎは ぼくの人参をポリポリ うそつけ!人参畑に住んでるくせに! もしも この星の回転をぎゃくもどりにできたらどうなるんだろう? こんなに悩まなくていいってこと? どこにもどせばいい? ──図書室? ─保健室? もし 本当ならぼくの中の友達もでていくってこと? ちょっと寂しい気もするけど… 必死で 必死で考えていたら だしぬけに みずあめ音楽がなったと思ったら 人参をポリポリかじる音だった この星の回転をぎゃくもどりにできたら こいつにだまされ続けることもないんだ!
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.
|