そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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気がむいたら空でもとびそうな 葉っぱをした
多肉植物 たにちゃん 花屋さんの軒先でみつけてから 5年 プロペラのような 葉っぱは おちたけれど たいして世話もしていないのに たにちゃんの背丈はのびて 空へむかっている
ひゅ〜 ごお〜
ひゅ〜 ごお〜 風のふく日はかくれんぼ 一緒にかくれた ゼンマイ猫はおしゃべりで ぼくがしたイタズラを云いたてる こんな時にそんな話しないでよ おしゃべりの中には身におぼえのない事もあるけど 云われているうちに ぼくのイタズラみたいに思えてくる
ドンブラコ〜 どんぶらこ〜
流れつたよ死神酒場 死神がるすのあいだに ムチのかわりに ベルトをふりあげたら 彼のなかのぼくと ぼくのなかの彼が おおあばれ 太陽と月をまぜるようなことをするから こんなことになるんだ したり顔の彼がラッパのみ それ ぼくのなんだけど…
だれかの魂に感染することなんてあるのかなぁ?
そんなことになったら きみに見えている神様がぼくにも見えるだろうか? すこし前までそんなふうに思っていたのに とつぜん 神様はあらわれたんだ でも ぼくは きみみたいに 神様と話することがないんだ ぼくはどうしたらいいんだろう?
夜のパン屋さんで 棚の真ん中に
いろんな形のパンがよせられているのを見ると 自分の帰りを一日中待っていてくれたような気がしてうれしい その中に 苦めのチョコレートパンがあれば なおさらうれしい
自分たちの着る服や食べ物を満足につくれない国へ
空や海をこえて 服や食べ物がやってくる 顔の見えない人々の作った服に身をつつみ 顔の見えない人々の作った食べ物をたべながら 顔を見せない人々に 顔の見えない人々が 自分たちの住む星を一番汚しているように思わされて 自分たちの国へ爆弾を投げるように思わされる 貧しい国の人々は 顔の見えない人々が作った爆弾におびえながら 顔の見えない人々が作った服を着て 顔の見えない人々が作った食べ物をたべて生きている
幼稚園のころに何故だかわからないけど
昼寝の時間になると お話でてこい が流れていた… 春がちかづくと いろんな国の言葉がききたくなる NHKのラジオ講座が目覚ましがわり 2度寝と戦いながら異国の言葉を聴くのはいいもんだ 陳凱歌のインタビューはほとんど趣味の世界☆ zzz……zz… いくらなんでも起きなきゃダメ! 決意した瞬間になったのは お話でてこい まだあったの!? 感動したのも束の間 3度寝になったのはいうまでもない
いまの感覚では信じられないかもしれないけど
ぼくの通っていた小学校には 門もなければ塀もなかった 先生達には 戦争を体験した方が何人もいて 授業のほとんどが 戦争体験の話ということがよくあった それはまとめられた教材とかではなく 自分の友人がどう機銃掃射をうけたか 繰り返し 繰り返し話すだけだった こどもの頃は また同じ話…ぐらいにしか思っていなかった 大人になって 黒木和雄監督の作品を見るようになり 映画で表現される 戦争で精神を破壊された人間の姿を見て ゾッとした それは 小学校の先生そのものだった いまの日本はキナくさいほうへむいている きれいごとを並べるよりも 戦争で精神を破壊された人間の真の姿を伝える事が 必要かと思う こどもの頃はよくわからなかったけど 何であんな状態に なったのか ほんの少しですがわかるようになりました あのときの先生 お元気ですか?
ふしぎな手帳にみちびかれて
ぼくたちは南の島に流れ着いた この島でせんたくものを干すのは何度めだろう? どうやっても他人のままの かれとぼくの 乾ききったせんたくものが 風にゆられているのをながめていると 何だかこわくなる 学校のみんなは何の授業だろう? 美術かな体育かな? もう 高校のこととか考えているんだろうな… ゆうべ 背伸びのつもりで 浄夜を聴いたけど まるで 自分の気持ちを見透かすようだった
なんちゃんとのりちゃんは あねとおとうと
泣いているのりちゃんの手をひいて なんちゃんは土手をのぼった 土手のさきには来るのを忘れた貨物列車の線路 線路のさきには草原がひろがっていて 朝と夜がないまぜになっている 神さまに会いにいくんだ なんちゃんは 小さな声で教えてくれたあと 土手のむこうへきえていった
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