そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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ゆうぐれどきに霧雨がふるなか
小学生3人組のうち1人の男の子がなきじやくっていた 見知らぬ大人が声をかけていいか悩んでいると 中学生6人組が ケンカはよくないよ どうしたの? 歌うように話しかけていた 猫じゃらしをどこかに落とした… ということがわかると 中学生は オレが探してきてやるよ! 傘をほうりだすと 路地裏にかけていった しばらくして お〜い あったよ! 猫じゃらしをかかげてもどってきた 国分寺の子供たちはこんなことができる子供たち
坂道のパン屋さんの地下に
ぼくらの隠れ家があった いつもパンのかおりにつつまれていい気持ち あたたかい春先にぼくらは 身体に絵の具をぬって遊んだ 背中にひろがるターコイズブルーのあざやかさ いまでもはっきりおぼえている 楽しかったけど そのうち身体中かゆくなった お風呂場なんてないから あわてて 近くの噴水にかけこみにいったっけ
これだけ寒いと冬眠したいくらいねむくなる
思いっきて早寝すると夢のオールナイト上映☆ 3本立てくらいだったんだけど おぼえているのは 1本だけだった… 内容はライオンに右腕を食べられた子どもが 絵描きに右腕を治してもらうというもの 自分でも何を意味するのかわからない…
商店街のスーパーのすみっこのフリッパー
はじめて遊んだときはジュース箱を踏み台にした あの頃もすこし古かったけれど いまはもっとヨレヨレフリッパー ゲーム開始の間のぬけた音楽 オレンジいろのぼやけた電飾 色のあせたイラスト コインはつまるし ボールだって何度もとまった 正直 イラつく時もあったけど となりの喫茶店から流れてくるナポリタンのにおいの中で このフリッパーで遊べるのは大事なことだった ある日 新入りのフリッパーがきて ヨレヨレフリッパーは消えていた ヨレヨレフリッパー 海の底 さよならフリッパー…
友達が数えるほどしかいない東京へ引っ越してきた
あれから何年たったんだろう? ぼくは国分寺にきては 友達をつくっていた あの時に行った店は プー横町 百町森 フジキッチン でんえん… どのお店もはじめて来たのになつかしく 子どもの頃から知っていたみたいだ 昨年 武蔵美の学祭のかえりに数年ぶりに店をさがしてみた 移転したり店の中がかわった店もあったけれど どのお店もあってびっくりした ふりだしに戻れた うれしいようなはずかしいような 不思議な気持ちになった
さむいさむい朝 毛布と湯たんぽの誘惑にまけた
起きてみたら さむいさむい昼になっていた これじゃいけない ぼくはひとまず公園にでかけることにした 猫の額のような公園は自分の庭みたいだ 公園の土がいつもよりやわらかい 靴がすこし しずんでいる? よくみたら鉄棒 ブランコ すべり台のあしもとも 土のなかにしずんでいる 土があふれているみたいだ このまま土があふれたら モグラみたいな生活になるんだろうなぁ…
10年前の日記は他人が書いたみたい
真剣に悩んだり 友達に相談したこと 内容のあまりの青くささに 大笑い あのとき 相談にのってくれた友達のおかげで こんなに笑えるんだろうなぁ…
雪のふる日はどこか楽しい
世界はあかるくなるし 鳥だってよろこんでいるみたいだ 雪のふる日にだした手紙は いつ届くのだろう? しろい花のさくころかな? 水がたくさんながれるころかな? いつだったか 雪のふる日に いい 手紙がきたことがあった 雪にまみれた手紙には 何て書いてあったんだっけ?
朝から頭がボーッとする 咳もでる
どうやら風邪をひいたみたいだ 風邪に効くのはなんだろう? いろいろためしてみる 湯豆腐 酢豚 雑穀ごはん 豚汁うどん(おもちいり) みかん チョコレート あまざけ… 豚汁うどん(おもちいり)には唐辛子をたくさんいれた そのおかげか風邪はよくなってきたけれど こんどは胸やけになやまされだした… みなさん風邪にはお気をつけください
中学生の頃によく授業をぬけだして すすき野原へいった
ぼくは海の底を想像しながら すすき野原で寝転がるのがすきだった 穂のすきまは海面のようにゆらいでいて それを見ているだけでしあわせだった ある日 いつもの場所に先客がいた 19、20歳の男のひとで 何となく 川むこうの病院の患者さんだと思った 彼は ぼくたちとは違う日本語でたくさん話してくれた 彼の言葉はどんな本よりも どんな大人の言葉よりも ひかり輝いていた 陽も暮れてきたので 翌日会う約束をして さよならした なんども でむいたけれど あの日いらい おにいさんに会うことはなかった いまでも すすき野原を見るたびに おにいさんの 言葉をおもいだす…
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