そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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ぼくのエリ   トーマス・アルフレッドソン監督

少年の初恋の相手が吸血鬼だった…昔の少女マンガみたいな設定にピピッときて、観たくて観たくてしかたがなかった「ぼくのエリ」。
「渇き」みたいに嫁姑戦争、マザコン夫に間男乱入も楽しいんだけど、たまには、こんな純粋な恋愛物もいいですね。
もう純粋すぎて泣いてきました。
少年と少女の、やりとりひとつひとつが可愛くて素敵です。
撮影当時、は2人は11歳くらいだったみたいですが演技力がすごいうまい。
びっくり。

びっくりなのが映画のワンカット、ワンカット、ひとつ、ひとつの撮影、照明がこだわっていて、冬の空気感から、少年の心の内面を窓ガラスの反射をとらえて表現してみたり、必要以外の物はぼかしてみたり。
このまま写真集ができあがりそうな映像の美しさでした。
この照明の繊細さは映画館で観ないとわからないです。ぜひ映画館で。
あと少年のコート、ブーツ、セエタアのデザイン。質感。
家の家具、時計、ミニカーのひとつひとつが可愛くて、服のデザインや雑貨を観る楽しさもあります。あちこち観てたもんで、ほとんど字幕読んでないかも(笑)

吸血鬼物なんで血もでるけど、ただ出るんじゃなくて、すごい「芸術的」にでる。

純粋な恋愛の場面から血のでる場面まで、すごく淡くて美しくて、怖い詩集を読んでいるみたいです。大事に大事に本棚にしまいたくなる…そんな映画でした。

もう出前でもとって、1日中観てたい…。
posted by 永島大輔 22:34comments(4)trackbacks(1)pookmark





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この記事に対するコメント











一ケ所ボカシが入ってましたが、エリが実は●の子だと、ちゃんと気づきましたか?
通りすがり | 2010/07/26 10:27 PM


通りすがりさん、コメントありがとうございます。

僕の映画の感想はできるだけ、あらすじとか触れないようにしてるもので…。
●の子の件ですが、エリが自分でオスカーに対して言っていたので、(あ〜そういう展開なんだ〜)と思いました。
あと、オスカーの両親が離婚した原因ですが、オスカーと父親が遊んでいる時に来た人が浮気相手(?)だと思う。
相手の台詞、身のこなし、父親の接し方を見てると、そう思う。
あ〜父子揃ってそうなんだ〜。
映像は詩的でも、内面は複雑ドロドロ、さすが、ベルイマンの国だなぁ〜(笑)と、ひとりで納得してしまいました。
あんな一瞬で、どんな関係か演出できるってすごいですね♪。

永島大輔 | 2010/07/27 8:58 PM


レスありがとうございます。

>あと、オスカーの両親が離婚した原因ですが、オスカーと父親が遊んでいる時に来た人が浮気相手(?)だと思う。

そう思う人が多くて、監督は驚きながらも面白がっているようですね。
一応、設定上はオスカーのお父さんはアルコール依存症で、離婚理由もそれ。あの友人が来てオスカーが嫌がるのは、自分の相手を放り出して友人と酒を飲むからです。彼は酒を飲むと人格が変わりますので。

友人が浮気相手と思う人が多いということは、俳優さんのキャラのせいかもしれませんね(笑)。
通りすがり | 2010/07/27 9:23 PM


管理者の承認待ちコメントです。
- | 2010/07/27 11:14 PM


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『ぼくのエリ 200歳の少女』お薦め映画
いくら血まみれの殺人シーンがあっても、ホラーとは呼びたくないメルヘンの世界に心を奪われる。子どもが主人公の映画として心に残る名作となるだろう。
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ | 2010/07/21 1:56 AM