そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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青い鳥   中西健二監督

 何かがほころんだ時に繕ったりするけれど、その繕い方が急す
 ぎたり、うわべだけの物だったりすると、どこかがきしみだし
 て、その「きしみ」に苦しみ続ける人が増え続ける。
 「きしみ」とは誰に作られるのだろう?
 感情も反省も誰かに検閲されて「あたりさわりのない善人」が
 生産されていく、何だか迷宮のような学校の世界は大人の世界
 の縮小版みたいだ。
 「こんな事でいいのか?」
 「青い鳥」は静かに静かに訴えかける。
 ここには感情を無理に盛り上げる。過剰な音楽はない。
 あるのは、人の心をそっと包むような歌声。
 そして「自然音」
 あの「ゴオ」という真冬の風の低音!雨音。
 自転車のチェーンの音。
 丁寧に作られた「自然音」。
 どんな音楽よりも、さまざまな「きしみ」を抱えた人たちが、
 生きている場所、時間はどんな空間だったのかという証。

 どこかで真冬の風の音を聴いたら、この映画を思いだしそう。
 人が悩み苦しんでいた時、どんな助言があっても簡単に解決し
 たりしないけれど、誰かが側にそっといてくれる。
 これはとても勇気づけられる。
 阿部寛さん演じる先生は多くを語らないけれど、悩み苦しむ生
 徒を支えてくれる。しかも、問題に向き合わせながら。

 生徒役の本郷奏多さんはテニスもベースも山村の少年も素敵だ
 けれども、この人なら人間の内面に踏み込める役柄ができるは
 ず…と思っていただけに、今回の役柄はドンピシャ!
 人間の内側を丁寧に静かに大切に演じています。
 
 ひとつの事件があり、それを知る事があっても、それは人の目
 から見た、編集をほどこされた「情報」で現実の出来事とはズ 
 レいたりする。
 それが未成年なら虚像が一人歩きを始める。
 
 実際、当事者はどう思っているの?
 人の心を理解するのは難しいことだけれど、本郷奏多さんが演
 じる少年像は、虚像とは違う「きしみ」に苦しむ当事者の心を
 考える大切な「鍵」になる。
 「自分が罪を犯したかもしれない」という意識を追体験させる
 ような磁場を放ちながら、他人事とは思わせないように映画の
 中に引き込んでいく。
 
 いい俳優さんです☆

 
 

 

 

 
 
 
posted by 永島大輔 20:37comments(0)trackbacks(0)pookmark





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