そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
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すべての、真実。




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寝ても覚めても   濱口竜介監督

『寝ても覚めても』の濱口竜介監督の映画をはじめてみたのが酒井耕監督との共同監督『なみのおと』のおかげか、濱口竜介監督の映画は劇映画で原作や脚本があっても、根っこには記録映画の『語り』の面白さがあると思っている。


その『語り』が標準語から遠く離れて方言で語られ『ハッピーアワー』のように映画の筋から離れるほど、共同体の記憶をたぐいよせてきて、言い伝えが生まれる瞬間に立ち会っている感動をおぼえて、不思議な高揚感を感じる。


『寝ても覚めても』にも「記憶をたぐいよせる感覚」を強く感じるのは、劇中に重要な役割となる写真家 牛腸茂雄氏の作品が現れた瞬間に、牛腸茂雄氏を題材にした佐藤真監督『SELF AND OTHERS』の、あの記憶をたぐいよせる感覚がよみがえってきたからだと思う。


佐藤真監督が映画を撮られていた時代は、映画がデジタルカメラでも撮られるようになってきたという技術的な変化と、今までの記録映画の概念を覆すような海外の作品が公開されるようになった時代で、佐藤真監督は映像表現の可能性を果敢に追求されていた方だと思う。

アレクサンドル・ソクーロフ監督『ロシアン・エレジー』と佐藤真監督『SELF AND OTHERS』をあわせてみるといろんな発見があると思う。

posted by 永島大輔 23:40comments(0)trackbacks(0)pookmark





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