そらいろキップ

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東京暮色   小津安二郎監督

60年前の映画とは思えない4K修復版の美しさに「え、嘘!」驚きの声をあげた。

小津安二郎監督『東京暮色』。

そして「もしかして、この構図がペドロ・コスタ監督に影響していて、もしかしてアキ・カウリスマキ監督も入っているような気が…キャー!」映画の筋とは関係ない所で妄想が爆発していく。

小津さんの映画は昭和レトロな町並みや看板好きにはたまらない場面が続き、俳優の動きと物の配置の絶妙さに「あ!」と驚かされる。

たいめいけんの初代、茂出木心護著『洋食や』に小津安二郎監督の映画で居酒屋でお燗が提供される間について書いてあるけど、それを読んだおかげで、何故あの場面がぬる燗(たぶんもっとぬるめ)なのか、想像できた。

鰻屋の客席の間仕切りのデザインと画面に占める割合の大胆さ、卓上の徳利…すべての物が数ミリ単位で配置され、そして、俳優はスクリーンの観客に語りかけ、突然、感情を爆発させたかと思うと、突然、泣いて肩を震わせる背後へと場面が切りかわり、まるで、自分が追い詰めたかのような罪悪感がやってくる。

その突然、爆発する感情の原因は「日本の家族はこうで無ければならない」という、家族制度の重圧にあるのだけれど、それから逃げだしたはずなのに、とけない呪いのように再び重圧へと帰ってしまうから怖い。

もう、山田五十鈴のあの場面には泣かされました。

posted by 永島大輔 19:23comments(0)trackbacks(0)pookmark





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