そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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立ち去った女   ラヴ・ディアス監督

無実の罪で30年の間、牢獄にいた女が町を彷徨する。

自分の人生を奪った人間に復讐するために。

その過程で出会った人達に無償の愛情を注いだかと思えば、一瞬のうちに怒りと恨みに狂い、のたうち回る。


ふだんの映画ではあたり前の表現。

人の顔を拡大して撮影するクローズアップが存在しない長廻しの連続の白黒の映画。

観察するように撮影した映画に夢中になり、怒りと恨みに狂い、のたうち回る女の身体の動き、歪んだ形相を凝視すればするほど、目にはみえない感情が存在が心にまとわりつく。


変わらないように思える映画の構図は、ある人の台詞を機に気づくか気づかないほどに変化する。

それは、イングマール・ベルイマン監督の映画に射す光と言葉のような鮮やかさで、人の一生と神の存在を問いかけてくる。

もしかしたら、神が手を差し伸べた事で手にした結末は幸せな事だったのでしょうか?。

ほとんどの映画から神の存在が消え去った現代にラヴ・ディアス監督『立ち去った女』に出会えた事はとても貴重な体験だった。


posted by 永島大輔 19:53comments(0)trackbacks(0)pookmark





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