そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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ニュースの真相  ジェームズ・ワンダービルト監督

人間なら誰にもでも間違いがあるけど、その間違いを本題から離れた所から非難している状況を面白がっているうちに、その事が自分達にも降りかかり、いつの間にか自由に発言できない社会へと歩む事になっていた。たとえば、鋭い発言をする人達がひとりずつ姿を消していく。どこかでみたことのある出来事がアメリカのブッシュ政権の時にもおきていた。
ジェームズ・ヴァンダービルト監督『ニュースの真相』はそれを題材にした作品です。

問題とされている事が本当に起きていたのか?というより、間違いをおかした事やその人の思想を洗い出して糾弾していく。
ほとんど魔女狩りみたいな状況は先日みたジェイ・ローチ監督『トランボ』で描かれた1960年代の赤狩りに近い物を感じます。
不思議なもので時代や国が違っていても人はおなじような行動をします。
「魔女狩りみたいな」と書きましたが、いまから90年くらい前に作られたカール・テホ・ドライヤー監督『裁かるるジャンヌ』(1927年)という魔女狩りその物を描いた作品があります。
社会的な弱者にとっては聖女であるジャンヌ・ダルクは教会の人達にとっては魔女であり、異端視されるのですが、その視線がとても怖い。
『ニュースの真相』の重厚で不気味な場面に出てくる人達の視線とケイト・ブランシェットが演じる報道番組のプロデューサーの姿はまさにそれ。
味方となる人がほとんどいない場所で、挫けそうになりながらも真実を訴えて追求していく姿。動きの少ない映画だけれど、その迫力と緊張感はものすごいものがありました。
真実を追求していくのは、時によってはとても難しい事があります。
それでも真実を追求していく大切さを教えてくれて、黒澤明監督『悪い奴ほどよく眠る』のあの、映画をみおえた時の血が騒ぐ感覚で再びやってくる作品です。
こんな映画を作っちゃうアメリカの映画人ってかっこいい〜。










posted by 永島大輔 15:01comments(0)trackbacks(0)pookmark





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