そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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彼の背中は春の猫のように頼りない

僕の考えている事を口にできる
彼の背中は 春の猫のように 頼りない

ようやく 口にしてくれたのは

花屋の冷えきった倉庫に
うずくまる 少年の歌声を
盗む計画で
少年は
陽にあたると
金色の炎になる病を患った
まま

僕は
まぶしくて 何もおぼえられないから

踏切のラッパをたよりに
たどりついた

花屋の主は
配達にでかけたきり

うずくまりながら
歌う少年の踝は
陽のあたる地面から
忘れられた星の跡になっていた

死にむかっていく
花達にむけられた歌声は

僕らには 聴こえない
聴こえないから 欲しくなる

僕らは

太陽の桶に
少年の顔を沈めて

宇宙の始まりを待つように

懐中時計を握りしめたんだ





posted by 永島大輔 20:14comments(0)trackbacks(0)pookmark





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