そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。




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すすき野原に旗をたて

しばらくぶりに出会った兄さんは
本当の兄さんなのか
吹雪の中に顔がかくれているから
わからないけど

ぼくは

夏の日
プールのにおいがしたから
吹雪は
兄さんだと思ったんだ

ぼくたち
だけの国を作ろうとした時に

布切れを
ぼくたちにくれた

鉄格子のむこうの
旅人と話をしていた

兄さんは

背中

ぼくは
泣いていた
何で泣いたのか よくわからないまま

兄さんの背中に小石をぶつける
つもりが

うなじにあててしまった

ぼくは



怖くなって

旗をたてる約束をやぶったんだ

あの日いらい
吹雪の中でしか
兄さんに出会えない
posted by 永島大輔 20:08comments(0)trackbacks(0)pookmark





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