そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
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不思議なもので、映画の詳細は忘れているのに、その映画の「空気感」をふと思いだ
す事があります。 たとえば「春にして君を思う」(※1)の、凍てついた寂しいけれど何かに結ばれてい るような安心感。「バンドワゴン」(※2)の滲みでるような枯れ葉の色彩。バンド仲 間との関係性。勘違いでなければ、バンドワゴンのフィルムはアグファだったかも。 色彩が独特だった。 「青い鳥」もまた、独特の空気感を思いださせる映画です。 あの、からっ風の感覚。心の出口を探して迷っている人たちの表情とか、観てから半 年が過ぎてしまいましたが、いまでも心のどこかにひっかかっています。 映画のなか、作り物の世界だけれど「あの子たちは、あれからどうしたんだろう?」と思いだしたりします。 ここには、派手な音楽も派手なアクションもありません。 できれば、関わらずにすませたい題材かもしれません。 人は誰でもつまずいたりする事があって、起きあがり方に悩むこともあります。 そんな時に、そっと背中をさすってくれるような作品です。 近所のレンタルビデオ屋さんで見かけたら、よろしくお願いします。 ※1「春にして君を想う」(フリドリック・トール・フリドリクソン監督) ※2「バンドワゴン」(ジョン・シュルツ監督)
僕は一観客にすぎませんが、好きな映画を上映する映画館が増
えるのは嬉しいことです。 「青い鳥」が上映されるのは、山形フォーラム、福島フォーラ ム、仙台フォーラム、盛岡フォーラム、八戸フォーラムの予定です。 ここのフォーラムという映画館は地方では観る機会が少ない、 単館系の作品を積極的に上映してくれる素敵な映画館です☆ 上映日時についてはこちらをどうぞ、フォーラムのホームペー ジです→http://forum-movie.net/yamagata/ うまくリンクできなかったら「山形 フォーラム」で検索して いただくと、映画館のホームページにたどりつけます。 ※LINKSのところに追加しました。そちらからどうぞ。 映画代は結構するけれど、この1本が心の糧になる…という事 があります。 「青い鳥」は、いろんな方の心の糧になる可能性を秘めてい ます。誰もが口に出したいけど、口に出せない気持ちを代弁 してくれるような映画です。 近くの映画館で観る機会があれば、ぜひ劇場に足を運んでみて ください。
おすすめの映画
おすすめの映画は中西健二監督の「青い鳥」
この映画は人の言葉と向き合うこと、命と向き合うことの大切さ
を静かに、押しつけずに教えてくれます。
音楽が過剰に流れて感情を押しつけることもありません。
観ている人たちの本来持っている優しさの存在を気づかせてくれ
ます。
これを観たら、人に優しくしたくなりました。
少しずつ上映館が増えているみたいです、近くで上映されること
があれば是非ご覧ください。
何かがほころんだ時に繕ったりするけれど、その繕い方が急す
ぎたり、うわべだけの物だったりすると、どこかがきしみだし て、その「きしみ」に苦しみ続ける人が増え続ける。 「きしみ」とは誰に作られるのだろう? 感情も反省も誰かに検閲されて「あたりさわりのない善人」が 生産されていく、何だか迷宮のような学校の世界は大人の世界 の縮小版みたいだ。 「こんな事でいいのか?」 「青い鳥」は静かに静かに訴えかける。 ここには感情を無理に盛り上げる。過剰な音楽はない。 あるのは、人の心をそっと包むような歌声。 そして「自然音」 あの「ゴオ」という真冬の風の低音!雨音。 自転車のチェーンの音。 丁寧に作られた「自然音」。 どんな音楽よりも、さまざまな「きしみ」を抱えた人たちが、 生きている場所、時間はどんな空間だったのかという証。 どこかで真冬の風の音を聴いたら、この映画を思いだしそう。 人が悩み苦しんでいた時、どんな助言があっても簡単に解決し たりしないけれど、誰かが側にそっといてくれる。 これはとても勇気づけられる。 阿部寛さん演じる先生は多くを語らないけれど、悩み苦しむ生 徒を支えてくれる。しかも、問題に向き合わせながら。 生徒役の本郷奏多さんはテニスもベースも山村の少年も素敵だ けれども、この人なら人間の内面に踏み込める役柄ができるは ず…と思っていただけに、今回の役柄はドンピシャ! 人間の内側を丁寧に静かに大切に演じています。 ひとつの事件があり、それを知る事があっても、それは人の目 から見た、編集をほどこされた「情報」で現実の出来事とはズ レいたりする。 それが未成年なら虚像が一人歩きを始める。 実際、当事者はどう思っているの? 人の心を理解するのは難しいことだけれど、本郷奏多さんが演 じる少年像は、虚像とは違う「きしみ」に苦しむ当事者の心を 考える大切な「鍵」になる。 「自分が罪を犯したかもしれない」という意識を追体験させる ような磁場を放ちながら、他人事とは思わせないように映画の 中に引き込んでいく。 いい俳優さんです☆
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