そらいろキップ
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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アパートの中庭をかけていく こども達の声に目が覚める頃には 青い空を魚の群れが帰っていく 橙色に沈む部屋のソファーから ぬけだして まなちゃんと彼の友達に会いに行く 煙草が似合わない 彼の姿は 五月の夜更けの雨あがり タクシー代を節約するために 一緒に歩いて帰ることにした 詩人の少年に重なるので 懐かしい気持ちになれた 雨の続く日は また出会うまでの約束で 靴下がたりなくなるので 裸足で過ごしていた まなちゃんのくるぶしの泥は 過ぎ去った時の化石 まなちゃんと彼の友達に出会う時は 遠い空に落とされた冬に 無くした物が届けられたみたいだ 何故 今夜あいにいったのかというと 僕の宛てのない手紙と引き換えに 彼の詩集をもらう約束をしたからです 春の夜に吹く風は 甘い 自転車を引いて歩く まなちゃんは てれくさそうに話す 詩集のことを ひとつも話さずに さよならの街角は近づいてくる 彼は 大学を卒業して この町を去ってしまうので しばらく会えそうにもない 鞄の上から 詩集をおさえ 手をふる春の夜 さよなら かすかな煙草の香り 五月の夜更けの 雨あがり 詩人の少年を演じてくれた 優しい人。
アパートの中庭をかけていく こども達の声に目が覚める頃には 青い空を魚の群れが帰っていく 橙色に沈む部屋のソファーから ぬけだして まなちゃんと彼の友達に会いに行く 煙草が似合わない 彼の姿は 五月の夜更けの雨あがり タクシー代を節約するために 一緒に歩いて帰ることにした 詩人の少年に重なるので 懐かしい気持ちになれた 雨の続く日は また出会うまでの約束で 靴下がたりなくなるので 裸足で過ごしていた まなちゃんのくるぶしの泥は 過ぎ去った時の化石 まなちゃんと彼の友達に出会う時は 遠い空に落とされた冬に 無くした物が届けられたみたいだ 何故 今夜あいにいったのかというと 僕の宛てのない手紙と引き換えに 彼の詩集をもらう約束をしたからです 春の夜に吹く風は 甘い 自転車を引いて歩く まなちゃんは てれくさそうに話す 詩集のことを ひとつも話さずに さよならの街角は近づいてくる 彼は 大学を卒業して この町を去ってしまうので しばらく会えそうにもない 鞄の上から 詩集をおさえ 手をふる春の夜 さよなら かすかな煙草の香り 五月の夜更けの 雨あがり 詩人の少年を演じてくれた 優しい人。
ひそかに楽しみにしている事があって、いつか君が人形になる呪いをかけられたら、君を僕は鞄につめて呪いがとけるまで旅に出るつもり。 鞄というピンホールカメラで世界をみせてあげるよ。
貨物列車の見送りに出遅れて駅舎の時計がかすんでよくみえないでいると いつか川底よりひきあげてきた 長椅子に横たわる彼が昔の話 僕の寝床に関わる を言い当てはじめたので 消えてしまった時計を後にして 先住民の煙草をくゆらせながら 子供が住む軒下の水たまりへと むかった 夜空の満月は代わりに とうの昔に忘れられて捨てられた人達で溢れかえっいるのだけれど とうの昔に存在しなかった事になっています ほら ほら ぼくらの行く手を言いあてるように 罪を暴くように 水たまりの子供たちが 耳元で囁くのは彼が右の耳にネジのピアスをしているからです 真っ黒な軍艦が銀座通りを横切った お祝いの日に ばあやが夜光石のようにみがいてくれた革靴をはいて 大好きな友達と 屋上のライオンをみに行ってきたんだ 長椅子に横たわる彼が はいているのは 光る事を忘れた靴なので 大好きな友達という事になる僕は ライオンへと続く階段に隠れる化石達の捕まえ方を教えてあげたから 記念に写真屋からくすねてきた銀塩のカメラで写真を撮ったよ そうだね 20回 太陽が死んだのなら どのくらい ぼくらが幸せでいられたのか 夜店の灯りを気にしながら聞いてみるつもり
花の名前もわからないくらいに
ベルがなるから、花の色は、僕の左目のなかで、小さな卵になりました。 卵は、夢の中から、くすねてきたので、 とられやしないかと、少年が近づく人を傷つけます。 卵をくすねてきたのは、なんのため。 怯えるために、誰かを傷つけるための石畳がよみがえる、まじないの月夜。 花の色が、誰にも知られず、石畳にとけていくから、悲しい声で売られていきます。 僕の事を忘れてしまわないように、彼の事を忘れてしまわないように、まじないのひとつは、殼でにじんだ右目です。
必要としてるのは
確かな物よりも ぼくらの 心の空をおおいつくす 予言だった 偶然? 終わらせるために 知らないうちに 散りばめられたのは 雨の夜に扉を叩いた 濡れた靴の少年のおかげじゃなかった? 夜の公園に 残された足音を 彼の物じゃないと 決める事はできないじゃないか
忘れてしまった ひかりの
胸ポケットに つながっている おもいが すてきれなくて また 鍵を開けて 入ってみたよ そのままなのに すこしずつ 色だけが落ちていく世界に 水色の繭が残っていた それは 彼が 発作を起こした時に 口からつむぎだした 繭で 耳にあてると 忘れてしまった ひかりの あたたかさの 吐息がした
中学生の頃は、町はずれに廃線路が残っていた。
鉱山の線路の名残りで、学校をぬけだしては、廃線路の果ての果てへとむかっていくのが好きだった。 こんな事をするのは、僕くらいだろう。 得意になっていたけれど、廃線路が森にさしかかるあたりで、僕の前をひょこひょこ踊るように歩いていた少年が、少年ゼロのモデル。 会話らしい会話をした覚えはないけれど、何となく、通じる物があって、森の奥に着いた頃には月が出ていて、隠れ家みたいな所に泊まった所まで覚えてるんだけど、いつの間にか朝になって、僕は廃線路をひょこひょこ歩きながら、町に戻っていた。
廃線路の果ての果てに
住んでるゼロは 枕木枕語り 誰も知らない古い木のように 見えれば はにかんだ笑顔の少年で 一度足を踏みいれたら 踊り続けのもがき続けの 湖の瞳 湖にもがき続ける 悪魔のぶんだけ 袋に たまる金貨を 僕に聴かせてくれる 僕は けっして指をあげないのは その瞬間 湖の波紋をみる事になるのを 知っているからで 何ももたずに もたれるゼロの肩は 冷たくて 枕語りを聴かせてくれる ここにくるのは ゼロのゼロのゼロ この世に存在しないもの ばかり 追い求める 54の人間のふりした悪魔達 この世に存在しないのは はるかかなたの 私達の美しい國 はじめから そんな物はありやしない そんな物はありやしないから ゼロのゼロのゼロへと 辿り着いた先が ノスタルジアな焼け野原 何が変わったって? 何も変わりやしなかったんだよ 54の人間のふりした悪魔は ゼロのゼロのゼロを手にいれても それが 望んだものとは 気づかずに 踊り続け もがき続ける事になるから 僕の袋には 金貨がたまるっていうわけ
しばらくぶりに出会った兄さんは
本当の兄さんなのか 吹雪の中に顔がかくれているから わからないけど ぼくは 夏の日 プールのにおいがしたから 吹雪は 兄さんだと思ったんだ ぼくたち だけの国を作ろうとした時に 布切れを ぼくたちにくれた 鉄格子のむこうの 旅人と話をしていた 兄さんは 背中 ぼくは 泣いていた 何で泣いたのか よくわからないまま 兄さんの背中に小石をぶつける つもりが うなじにあててしまった ぼくは 赤 怖くなって 旗をたてる約束をやぶったんだ あの日いらい 吹雪の中でしか 兄さんに出会えない
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