そらいろキップ
言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が
すべての、真実。
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船は沈んでいくけれど
大刷毛を持った あいつらは 沈んだりしないと信じこんでいる それなら 船が絵の具まみれになっていく わけを教えてよ 彼と僕が問いつめれば 素描のできそこない おまえ達に何がわかる? 罵り言葉は 蓋する言葉 船が全部 絵の具まみれになる前に 逃げだそうよ 僕らの望みは 賢い鼠 分裂しながら増えてく鼠に チーズをあげると約束したら あいつらの宝をいただいてくんだ これだけ ひどいめにあわせたのだから それくらい いいじゃないか
懐中時計のゼンマイのくすぐり
くすぐり 太陽の桶に頭を沈めたままの 少年のうなじの 黒髪が濡れた時刻に いっそう強くなったせいで 床に ぶらり ぶらりと垂れ下がり 暗闇の遊園地を指し示す ぼくの歌声なんかで よかったら 切り離された 根っこの棲む 暗闇の遊園地で もっと 歌ってあげるから いい加減 桶から ぼくの頭を 解放してくれないかい?
僕の考えている事を口にできる
彼の背中は 春の猫のように 頼りない ようやく 口にしてくれたのは 花屋の冷えきった倉庫に うずくまる 少年の歌声を 盗む計画で 少年は 陽にあたると 金色の炎になる病を患った まま 僕は まぶしくて 何もおぼえられないから 踏切のラッパをたよりに たどりついた 花屋の主は 配達にでかけたきり うずくまりながら 歌う少年の踝は 陽のあたる地面から 忘れられた星の跡になっていた 死にむかっていく 花達にむけられた歌声は 僕らには 聴こえない 聴こえないから 欲しくなる 僕らは 太陽の桶に 少年の顔を沈めて 宇宙の始まりを待つように 懐中時計を握りしめたんだ
心の内側を語りだしたところで
すべては 曲がりくねった 光りよりも 醜く 曲がりくねるから ただ ただ 退屈して過ごしているんです 太陽の桶の 水面 弾ける事のない 泡の集まりは みることのない 銀河を真似ています ただ ただ 退屈だから 太古の罪は 全ての生き物が 背負うことになったから 全ての生き物が 太古の罪から 解放されました 解放されたから 僕らは 退屈なままで 半分だけの暗闇の中で 金釦を探りあてる 遊戯の後で 太陽の桶を 鞄に隠して 花屋にむかいます
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