そらいろキップ

言葉や国は関係なしに
汽車に乗り 眠り続ける少年の知らない
記憶の底の底の世界樹が

すべての、真実。







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贈り物 樹村みのり著

いつ頃、読み始めたのか忘れてしまったけど、何度も繰り返し読むマンガ家さんのひとりが、樹村みのりさんという方です。

短編の日常の中の風景。人間の心の動きの描写がとてつもなくうまい。たった20数ページなのに、映画一本観てるみたいです。

『贈り物』は夏休みに入った子供達が森で出会った浮浪者との交流を描いてます。
始めて読んだのは子供の頃だったんで、よくわからない所もあったけど、大人になってから読んだら、もしかして、ヒッピーや学生運動、浅間山荘の事だったの?とびっくりしました。












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鮎と蜉蝣の時 岩村蓬著 学芸書林

映画や小説でそこに描かれた『罪の意識』に目眩を覚える時があるけれど『鮎と蜉蝣の時』に描かれる『罪の意識』による『心のすれ違いの切なさ』はまさに、それ!。 
著者がこの作品を書いた時は60歳だったそうですが、このお歳で思春期独特の秘められた事柄に対する背徳感をこんなに切なく美しく描けるなんてすごい。戦前の旧制中学の陸上部の先輩と後輩の話なんですが、タイムスリップしたみたいに凄くリアルに迫ってくる。読み終わった時にボーっとしてしまいました。

僕は少数派の意見を認めて云々…な事をよく書きますが、こういう作品に触れると、何でもかんでもオープンにすればいいってもんでもないんだな〜と思った次第です(苦笑)
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山形の村に赤い鳥が飛んできた 小川紳介プロダクションとの25年  木村迪夫著 

僕が映画を見始めた頃は山形映画祭も小川プロダクションも評価された存在だった。

小川さん達が山形県上山市の牧野村、古屋敷村で映画を作るまで10数年かかったという話は何度も聞いた事があるけれど、具体的に何がどう大変だったのか?
山形に小川さん達が来るきっかけを作ってくれた木村迪夫さんの「山形に赤い鳥が飛んできた…」を読むと当時の状況がわかると同時に、記録映画の撮影の対象となった人たちから見て『小川プロダクション』がどのような存在だったか知る事ができます。


一地方都市。悪くいえば(?)『田舎』に住んでいると、退屈で仕方がなかったりするけど、木村迪夫さんが小川プロダクションを呼んだきっかけのひとつが「村に新しい風を吹きこみたい」という思いがあった。
こういう人たちが活動して(開拓)くれたおかげで、山形映画祭もできたんだと思う。
開拓してくれた人たちに感謝です。


映画好きだったりすると、長廻しとかに興味がいきがちで、もっと違う視点を導入したら映画をもっと楽しめるのに…とたびたび思う。
お百姓さんの中には映画の中で揺れる稲の「音」を聴いて、その稲に農薬を使用してるかどうかわかる人がいると聞くとなおさら。

この本の「もう一つの映画祭」(P138)第1回山形映画祭が終わった翌日、牧野村を監督たちが訪れました。その中のスリランカのピーリス監督の農村を題材にした「ジャングルの村」を上映した後の監督さんと村の人たちの交流(質疑応答)を読むと、実際、現場で動いてる人たちの意見は鋭い!と思いました。

タイムマシンがあったら「マギノ国際映画祭`89」に行きた〜い!                  ※「山形の村に赤い鳥が飛んできた 小川紳介プロダクションとの25年」(木村迪夫著/七つ森書館)
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Pierre joubert Une Vie d'illustration

読もうかな…なんですが仏語なんで読めません(+_+)=3 フランスの人が日本のマンガに思いをはせるように、日本の人はフランスのイラストに思いをはせる。フランスの文化を調べてたら見つけたPierre Joubertというイラストレーターの作品は子供向けなんですが、どこか色っぽくて、官能的。作風は違うけど、高畠華宵氏、伊藤彦造氏、山川惣治氏の作品が好きだったりすると、心のアンテナにひっかかってきます。 パソコンで名前をいれて検索すると、けっこう画像が見れるんですが、印刷された物が欲しいのと、モニター眺めながら、解説読んで辞書引くのがしんどくて、「あーもう面倒くさい!取り寄せてしまえ!」と取り寄せる事にしました。  美術展のカタログみたいなんですが、1927年〜2010年までの作品が紹介されていました。何か物語の一場面を切り取った、前後の流れを想像させるイラストばかり。「一体、何がどうなって、こんな事になるの!?」と妄想(笑)じゃなくて、想像大爆発!イラストが載ってる本を買えば疑問は解決するはずだ!しかし、1930年代の本を一体どうやって買うの?とか悩み事が増えました…(笑)。                     J'aime d'illustration de Pierre Joubert …mais…Je ne sais pas francais (+_+)=3
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「君が壊れてしまう前に」 島田雅彦著

本を読んで泣くなんて滅多にないんですが、泣いた本の一冊が島田雅彦様の「僕は模造人間」でした。長年探し続けてきた友人と再会できた気がして泣けた〜。「君が壊れてしまう前に」も、ほろ苦くて泣けてくる。           お正月にはこれを読みながら「ゴールドベルグ変奏曲」を聴くのが恒例(?)になりそう。中学生が書いた日記という設定のこの本。今の時代はブログという人に見せる事を前提にした日記があるけど、この本が出版されたのは13年前。時代設定も1975年なので、人に見せない事を前提にした日記なんで、読んでいると、いけない事をしているようなそんな新鮮な(笑)気持ちになります。        こんな素敵な友人がいたら楽しかったろうなぁ…とうらやましくなる中学生日記です。
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ホメコトバ  七尾藍佳著

こんな事なら、もっと前に紹介すればよかった…ツイッターってすごいなぁ(^_^;)僕が初めて七尾さんの存在を知ったのは、某映画祭で通訳&翻訳の仕事をされていた時で、普段はどんな人か知らなくて、ある朝TokyoFM「立花裕人のMORNING FREEWAY」に登場されて「この声はもしかして、あの人?」とびっくりしました。その後番組「6 sense」も、時々聴いていて、朝から演劇、映画の話題、普通にアンゲロプロスの話題がでたり、知的な刺激満載のすごい番組だった。あと、鋭いコメントがでて素敵☆         世の中には、こんなに才能のある人もいるんだなぁ…と思ったものでした。 「ホメコトバ」は、七尾さんが、子供の時に外国に転校する事になり、転校先での心細さ、友情の事が書かれていて、自分は会った事もないのに、あの親娘は今どうしてんだろ?と思ってしまうくらい、心の内側が伝わってきます。    才能があって恵まれてて、いいなぁ…なんて、こっちが勝手に思っているだけで、誰にでも悩みや葛藤があるんですね。      この本は装丁もイラストもかわいいし、字も緑色で柔らかい雰囲気。でも、かわいいだけではなくて、外側から見た日本社会に対して、鋭く批評されていて目からうろこが「どさっ」と落ちました。        
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オバケのQ太郎

仮装大会でよくQちゃんの仮装(コスプレ)をしてたせいか、何かQちゃんに親近感を覚える〜。     小学館から藤子・F・不二雄大全集がでたおかげで、初めてQちゃんが卵からでてくる回を読みました。  Qちゃんの目玉と唇とか見てると、何だかほのぼのしてきます。いろんなキャラクターがでるし、おそ松くんとか、石ノ森先生が描いているキャラクターもいるし、すげー豪華。     子どもの頃って、Qちゃんやドラえもんを読んでケタケタ笑っているだけでしたが、大人になってから読むと、このページ数でこの話がまとまるんだ〜と感動してしまいます。     サイレント映画時代のドタバタした喜劇を観ているみたい。                    アニメのほうだけど、Qちゃんたちが地下の町を見つけたら、そこには第二次世界大戦が終わっているのを知らない人たちの町だった…って、話があったような。 エミール・クストリツッア監督の「アンダーグラウンド」より、ずっと前!。2本立て観てみたいです。
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ドキュメンタリー 私の現場 記録と伝達の40年   相田洋(あいだゆたか)著NHK出版

7月の下旬頃に川口のNHKアーカイブスで「ああ校歌」という番組を見て感想を書いたことがありました。  どんな人が作ったのか調べようと思ったけど、こんな37年も前の番組なんてどうすりゃいいのよ。。。と思って、知り合いの映画好きな人に相談したら「もしかしたら、この人のことなんじゃないの?」と貸していただいたのがこの本で、第5章「映像と音のモンタージュ」の発見と進化p127に具体的にどんな意図で映像と音を編集したか書いてありました。あら〜、いかに自分が勉強不足か反省。こんなに昔の番組の資料を読むことができて嬉しいです。相田洋氏はテレビ放送が始まって7年目の1960年にNHKに入社された方です。テレビが始まったばかりの頃、どんなふうに映像を作ったか、開拓者ならではの貴重な話は読んでいてワクワクします。
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坂道のアポロン 1巻〜   小玉ユキ著

中学生や高校生の頃って、他の人がまぶしく見えてめまいがしたり、少し年上の世界が、とってもとっても大人の世界に見えたりしました。
さんざん酔っ払って、朝起きたら知らない家で、知らない人たちと雑魚寝してた、なん
て事もある今となっては「あの、なんだかわからないけど、まぶしかった世界って、もう感じる事ができないんだろうな…」って、しんみりしてしてしまいます。

実際、あの世界に行く事はできないけれど、「坂道のアポロン」は、あのまぶしかった世界。どこか自意識過剰で、ちょっとした事で、へこんだり、身体が勝手に動いてた世界を感じる事ができます。
ありゃ、いまでもそんな事があるのは気のせい?(笑)。

僕が育った所って山奥だったから、港町、船乗りとか憧れの題材で、レコード屋さんに地下室があったり、寝起きに泣いている子がいたりとか、毎回、毎回、「ほら、ほら、あんた、こういうマンガ読みたかったんでしょ〜?」と読みたかった、マンガのツボを刺激されまくり!。
なーんもない田舎だったから、こんな設定がマジでうらやましい。
共通の趣味がある友達がいるって、いいですね。それがジャズだったりするから、最高。

あと、扉絵は着せ替え人形みたいで楽しいし。
いちばん受けたのが2巻のSCENE9。なんかも〜作者の愛がビシバシ伝わります。
いちおう男の子と女の子の恋愛物なんだけど、それよりも、男の子と男の子の気持ちのすれ違いの描写が絶妙です。
4巻のSCENE18のラストとか最高ですね。椅子から落ちるかと思った場面って、ここです。
マンガって、いろいろ言えるほど読んでないけど「こ、このコマ割りって、男の子と女の子の心理描写のコマ割りなんじゃ…(笑)」な場面が次々出てきて、笑いっぱなしです。

あの、おにぎりとカツカレーが食べたいなぁ…。
もしかして、煉瓦亭の近所のカツカレー?




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戦前の少年犯罪   管賀江留郎著  築地書館

少年犯罪は年々減少していて、むしろ昔のほうが凄かったらしいとはよく聞く(読む)けれど、具体的に、昔はどんな少年犯罪があったの?と思ってたんですが、「戦前の少年犯罪」という本に、ものすごい数の事件が紹介されていました。
すごい調査力!一気に読むと気持ち悪くなる…管賀江留郎氏の飄々とした解説が救いですね。
今まで、変てこな映画を見てきて、ちょっとやそっとじゃ、驚かないもんね〜。と思っていても、家庭も学校も戦場、国がやっている戦争と別に、少年が個人的にやっている戦争(?)で家庭も学校も戦場状態にはびっくり!。
子どもがおやつの取り合いで射殺したり、少年が映画館で映画の真似して、拳銃を動かして、前に座っていたお客さんの右腕を撃ってしまったり。

少年犯罪が減少していく現代に産まれてよかった〜とつくづく思いました。
ネットもテレビゲームもなくても、出会い系、心中…といった事件は昔からあって、今より凄かったんですね〜。(^_^;)

本の中で、当時の新聞の記事を読みやすく紹介されています。
ちょっと気になったのが、犯罪の動機、今だと「ゲーム」「ネット」とかいった記号が「探偵小説」になっていました。
「探偵小説のが好きで犯罪に走った」みたいな記事がいくつかありました。
戦前の日本は、いきなり戦争する国になったわけではなくて、いろんな事が少しずつ変わっていって、気づいたら戦争する国になっていたと聞いた事があります。

難しい話をすると、僕はボロがでるからあまりできないけど(苦笑)
探偵小説は一時期、発表禁止になっていました。
国家総動員法が使われたあたりからから、敗戦までだと思う。
間違えてたらすいません。

新聞で「探偵小説を読んで犯罪に…」なんて記事が増えて、探偵小説なんか読んでいるから、犯罪者が増えるんだ。そんな物は規制してしまえ
なんて風潮になって、それが利用されたりして、自由に物が言えない世界になってたりして。。。などと考えてしまいました。

現代は確かにネットがらみの犯罪もあるけれど、いい面もあります。
「戦前の少年犯罪」という本に出会えて、昔の日本はよかった…なんてのが、とんでもない話だって気づかされたりとか。

ネットがらみの犯罪を規制する法律ができていくうちに、昔のような事にならないといいな…。
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