そらいろキップ

ご覧いただきありがとうございます。
今日はどんないい事がありましたか?

詩とか映画の感想、日々思うことを書いてます。
ごゆっくりご覧ください。

フォーラム山形の「世界の映画人から被災された皆様へ、そして映画ファンへ、心からのメッセージをいただきました」をぜひご覧ください。感動して泣けてきちゃいます(;_;)








Pina ヴィム・ヴェンダース監督

不思議な縁で何度か舞台を観る機会のあった舞踏家さんは『かつて天照大御神が天の岩戸に入って世界中が闇に包まれた時に、世界を救済したのはアマノウズメのダンスだった』という話をされていた。
ダンスについて何もわからない僕が書くのは気がひけるけれど、ダンスは見えない何者か、神様、自然と交信する『身体言語』だと思う。芸術の源を辿ると、『霊媒』になる。
ヴェンダース監督『Pina』はダンサーがいるその空間の、光、風、精霊の存在まで感じさせてくれる。
その目に見えない何かを感じさせる『身体言語』をダンサーから引き出したピナ・バウシュという人の存在が伝わってくると同時に、もうこの人がいないという喪失感が伝わってきて、何か凄く悲しくなってしまう。

『ダンサー達の存在のリアルさ』は3D技術が進歩した事もあるけれど、『撮影の対象となる人たちとの距離感』の良さにあると思う。ドキュメンタリー映画の可能性についても考えさせてくれる。素晴らしい作品です。
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水はうすくて

水は うすくて

泳げない 僕でも
長くは 潜れない

どんなに 
居心地の いい水だとしても

それと おなじ

幸せな日々だって

長くは いられないんだ

落っことした
慣れない味の アイスクリームみたいに

すぐに

消えていく
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ついに最後のピクニック

見えない光に 部屋を追われたから

やけっぱち気味
ついに 最後のピクニック

森を避けていたのは
森は 呼ぶ者達が多すぎるから 考えることができなくて

きみの姿が わからなくなりそうだから
そう すべて 不確かな物で 作られている

何か の はずみで

こうして つまんでいる
サンドイッチの正体が
わからなくて 困る事になる


見えない光に 部屋を追われた

木々の間を 踊るように
歩いてく 外套は
外套の保障なんて
どこにもなくて 裏切ったランプなのかもしれないよ
ほらね

僕の 言った通り

だから お守りがわりに
きみの 釦を貸して
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時計の針。

時計の針がとまってしまった。
それは「懐かしい人達」が今よりもいて、「懐かしさ」を感じさせなかった頃。

時計の針が動きだす目安を八重桜のしたで聞いた時は、長く思えたけれど、案外、短く思えた。

動きだしたのか、どうか、わからないけれど、出会っ事はないけれど、偉大なおじさんのおかげで、動きだしたように思えてきた。
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薪の香り。

自転車で夕暮れ時に走っていく。
東京に比べて、こっちの空は近くて手を伸ばせば届きそうな気がしないでもない。
昔、真夜中に歩き通した友達との話に出てきた絵画、天井画みたいだ。

天井画に星が満ちていく前に、どこからか、薪の香りがしてくる。

この感覚。

昔、真夜中に歩き通した友達に手紙で送れたらいいのに。
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壁画に見つめられたのは

黒猫の尻尾の弓なり
弓なりの音は
陰鬱な 靴底に染み込んだ水みたいな
バイオリン弾きが
月明かりでしか
生きられない 証拠だった

ジーンズ
膝の破れ 敗れかぶれに
古い海底の 水を 舌で救いとった

それは
壁画に見つめられたのと

おなじ 瞬間

壁画が どんなに
見つめられようとも

血は交わらない

くたばりやがれ
死にやがれ
壁画ども


俺達は碧眼 に

複製される こともないんだから
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人生はビキナーズ マイク・ミルズ監督

映画って人の生き方を考えさせてくれるんだけど『人生はビキナーズ』もそんな作品。
カミングアウトした父親と息子。父親と愛人、その仲間。フランソワ・オゾンだったら、何かすごい展開(笑)にしそうだけど、なんかとても静かに展開していきます。息子も「あら、そうなんだー」反応だし。
まぁ、母親がああいうタイプだとあまり気にならない人間に育つのでしょうか(笑)?僕の親は芸術に全然興味無いんで、ああいう母親はうらやましい気がする(笑)

同性愛者の人はどの国でも一定の割合でいるもので、どの国でも『お家存続』のために複雑な人生を送ったのね…と思いました。
わかりやすくいうと、例えば、異性愛者の人に『お家存続』のために同性と性交しなさいって暗黙のうちに強制している世界。

そんな複雑な人生を押しつけずに教えてくれる作品です。
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くらやみ

過ぎ去った 楽隊の
名残りだけの街灯の地面は 
問いかけ 呼びかけの
くらやみ

祝福されない
誰にも 僕らの暗号は

してくれるのは 
くらやみ くらいだ

だから

走るのをやめた
猫を捧げよう

くすねた
水晶とともに
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ソファーが来たのはいいんだけど…

不思議な偶然が重なってソファーが部屋に来て、数日間。
磁石に吸い寄せられる砂鉄のように、ソファーに吸い寄せられるから、不思議。
不思議なのは、いいとして、吸い寄せられっぱなしで、なかなか他の事ができないんだ。

気分転換にフランスの昔の流行歌(たぶん)でも聴こうと耳を澄ますと、ますます他のことができなかったりする。

ソファーから見える景色は、空と屋根。
屋根は近所の野良猫の散歩道らしく、優越感に満ちた表情で、ソファーに吸い寄せられる人間を眺めている。
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春のイタズラ

本当に春なんか来るんかいな?そんな雪町にも春がやってきた。
暖かいし、気合いをいれて惰眠しようと思ったのに、枕はベッドから何度も落とされる。タオルケットも同じように落とされるから、惰眠することができない。
陽が昇るのも早くなってきたから、早起きすることになる。

窓を開けると、どこからともなく花の香りが届けらる。
東京と違って雪町は桜や梅、順繰り咲くのではなくて一斉に咲くから、花の香りは豊かな甘さ。

春のイタズラには懲り懲りだけど、こんなイタズラだったら、いくらでもいいな。
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